傾斜地のメリット・デメリット


 
一般的な住宅地では周りの家に配慮する必要があります。 
日当りを良くするために大きな窓を開けても、窓のすぐ外を人が通るような環境では、カーテンを開けておくこともできません。 
 
その点、傾斜地に建つ眺めのいい家って憧れますよね。 
眺めのいいバルコニーから景色を眺めて暮らすことができれば、生活のストレスもかなり軽減されると思います。 
 
また周囲の家が自分の敷地より低い場合には、向こうから覗かれる心配も少なくなります。 
人目を気にせず、のびのびと生活する事ができます。 
 
私が今、住んでいるのはマンションの2階なので、陽当たりはいいです。 
といっても景色は近隣の住宅やマンションが見えるだけです。 
景色のいい場所で暮らせる方を、羨ましく思います。 
 
「別荘ならいいけど、実際に暮らすのは大変なのでは……」 
と言う方もいらっしゃると思います。 
 
傾斜地にはデメリットもありますが、メリットもあります。 
デメリットを設計の工夫で克服することができれば、上記のように眺望の良いプライバシーに優れた家を建てることが可能になります。 
 
このページでは傾斜地のメリット・デメリットについて書いていきます。 
傾斜地に家を建てる際の参考になるかもしれませんのでぜひお読みください。 

傾斜地のメリット・デメリット

 
 

傾斜地のメリット

 
 

  • 価格が安い 
     
    一般的に傾斜地は擁壁や造成工事・基礎工事に費用がかかる場合が多いです。 
    その分、価格が平坦な土地に比べて割安になっています。 
     
    ハウスメーカーの家は平坦地用の設計になっています。 
    そのため、傾斜地に家をたてる場合でも擁壁を作って平坦に均してからということになりがちです。 
    そうすると擁壁・造成工事などに多額の費用がかかってしまいます。 
    それでは、いくら土地が安くてもメリットがありません。 
     
    外構・基礎などを工夫すれば傾斜地にそのまま家を建てることが可能になります。 
    擁壁・造成・基礎工事の費用を減らせば安い土地に適価で家を建てることができます。 
    傾斜地に家をたてる場合には擁壁・造成・基礎などの費用をできるだけ少なくする工夫が必要になります。
  •  
     

  • 眺望に優れている 
     
    場所にもよりますが、傾斜地は眺望の良い土地が多いです。 
    眺望に魅了されて傾斜地を購入される方が多くいます。 
    眺望の良さを生かすにはできるだけ大きな窓を開けることが大切です。 
    ハウスメーカーの家は一般的に既製品のアルミサッシを取り付けるだけという場合が多いので、せっかくの眺望を最大限に生かすことができません 
    建築家の家はその土地を最大限に引き出します。 
    きっと、眺望の良さを生かした家になるでしょう。
  •  
     

  • 設計がよければ住みやすい家になる 
     
    傾斜地に家を建てると、なんとなく段差が多くなって、住みにくい家になりそうなイメージを持たれています。 
    設計がよければ住みやすいいい家になります。

 

傾斜地のデメリット

 
 

  • 擁壁・造成工事が高くつく 
     
    確かに擁壁・造成工事が必要な場合が多く、その分の工事費がかかります。 
    しかし、設計によっては擁壁・造成工事費を節約することができます。 
    そのためには外構や基礎工事などを工夫する必要があります。
  •  
     
     

  • 基礎工事費が高くつく 
     
    基礎工事費は確かに高くなります。 
    基礎はできるだけ費用の掛からないシンプルな基礎にする必要があります。 
     
    当サイトでは傾斜地の基礎として借地力支柱杭基礎工法なども紹介しています。 
    ぜひ参考にしてみてください。
  •  
     

  • 地震によわい 
     
    地盤が軟弱で急な傾斜地は地震や大雨などでがけ崩れを起こす可能性があります。 
    安全性には充分に注意する必要があります。 
    しかし、地盤が固く緩やかな傾斜地は基本的にがけ崩れの心配はありません。 
    緩やかな傾斜地でしたら、できるだけ傾斜地をそのまま生かした家を建てることをオススメします。 
    玄関や車庫などをどうするのかは、その土地の傾斜角度や形状によって工夫する必要があります。
  •  
     
     

  • 崖条例にかかっているかも 
     
    がけ条例とは崖の付近に家を建てる際に、崖が崩れた場合のことを想定して崖から一定の距離を離しなさいという主旨の条例です。 
    がけ条例にかかっている土地は崖から一定の距離を離す必要があったり、崖を擁壁などで崩れないようにする必要があります。 
    崖条例にかかっているかどうかは土地を購入する前によくご確認ください。 
     
    しかし、設計の工夫などで崖条例をクリアできる場合もあります。 
    この連載では崖条例をクリアした事例なども紹介していきます。

 
 

メリットを活かせば住みやすい家に

 
 
傾斜地にはメリットもデメリットもあります。 
メリットを活かせば住みやすい家になります。 
 
傾斜地は割安になっています。 
上手に設計すると総額では安くなる可能性があります。 
「ずっと土地を探しているけどいい土地が見つからない」 
というあなたは傾斜地という選択肢も加えてみてください。 
意外といい場所に土地が見つかるかもしれません 
 

傾斜地に住みやすい家を建てる工夫とは?

 
 
次のページから具体的に傾斜地に住みやすい家を建てる工夫を紹介します。 
ぜひ次のページをお読みください。 
 
傾斜地に住みやすい家を建てるためには建築家の協力が必要不可欠です。 
ぜひ、傾斜地の得意な建築家を見つけてください 
建築家はきっとあなたの心強い味方になってくれます。
 

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