安い土地は建築費用がかかる

建築費用

安い土地はいざ建物を建てる場合に余分な費用がかかる場合が多いです。
そのため、割安になっているとも言えます。
いくら安い土地を買っても、工事費が高くなると総額で考えると高い買い物をすることになります。
安い土地として、下記のような例があります。
 

傾斜地

 
傾斜地に家を建てようとする場合、擁壁を作ってそこに盛り土をして平坦な土地にする場合が多いです。
また盛り土をした地盤は地耐力が極端に弱くなってしまいます。
その為、杭工事などをする必要もあります。
擁壁・盛り土・杭工事などにかかる費用が余分にかかることになります。
 

道路より高い土地

 
道路より高い土地に家を建てる場合、擁壁を作り道路より高い位置で平坦にならしてそこに家をたてる場合が多いです。
地盤が道路より高い位置にあるため、そこに登るための外階段も必要になります。
 
また車庫を作る場合でも土を掘って車庫部分を道路と同じ高さにする必要があります。
そのような車庫を掘り車庫と呼んでいます。
そのため、道路より高い土地の場合は擁壁・外階段・堀車庫などの費用が余分にかかる事になります。
 

道路より低い土地

道路より低い土地の場合は、道路の高さまで盛り土をして高さを道路に揃える場合が多いです。
道路側には擁壁が不要ですが、隣地側に擁壁が必要になります。
擁壁・盛り土などの費用が必要になります。
 

狭小地

 
土地が狭いので3階建てなどにする場合が多いです。3階建ては2階建てに比べて割高になります。
また、一般的には敷地内に工事車両や資材を置くスペースを確保します。
しかし、狭小地の場合、工事車両を置くスペースがなかったり資材を置くスペースが無い場合があります。
その場合は近くに駐車場を借りたり空地を借りたりしてスペースを確保する必要があります。
 
また足場などを組むスペースも狭い場合が多く、外壁工事などの際に余分な手間がかかり外壁工事などが高くなってしまう可能性があります。
その分、割高になる可能性があります。
 

がけ条例にかかる土地

 
がけ条例とは崖の付近に家を建てる際に、崖が崩れた場合のことを想定して 
崖から一定の距離を離しなさいという主旨の条例です。 
がけ条例に該当する場合は、がけ条例をクリアするために擁壁工事が必要になる場合があります。
そのため、工事費が割高になる可能性があります。
 

敷地内に高低差がある土地

 
敷地内に高低差がある場合は、平坦にならす場合が多いです。
擁壁が必要になったり、盛り土などが必要になる可能性があります。
 

住宅密集地

 
住宅密集地の場合、運搬車両が入れない場合があります。
広い道路から敷地まで手作業で運搬する必要があるため、その費用が余分にかかる場合があります。
また、足場などを組むスペースが充分に確保できない場合もあり、それも工事費が高くなる原因になっています。
また、陽当たりが悪い場合も多いのでそのための対策も必要になります。
 

旗竿地

 
旗竿地とは道路に面した細長い通路の奥に家の敷地となる部分が存在する形状の土地の事を言います。
旗竿状の形をしているのでそう呼ばれています。敷地延長・路地状敷地・旗竿敷地と呼ばれることもあります。
 
旗竿地の場合も運搬車両が入れない場合があります。
そのため、住宅密集地の場合と同じように手作業で運搬する費用が必要になる場合があります。
旗竿地も住宅密集地を同じように陽当たりが悪い場合がおおく、そのための対策も必要になります。
 

変形地

 
形が三角形になっているなど、変形している土地のことを変形地と言います。
この場合、一般的な間取りでは住みにくくなってしまう場合が多いので、特殊な間取りになってしまう場合があります。
特殊な間取りは外壁面積が広くなってしまったり、屋根部分のおさまりが難しくなってしまったりと工事費が高くなる原因になります。
 
柱・梁などを組み立てる場合、現在ではプレカット工法と呼ばれる工法が一般的です。
プレカット工法とは工場で柱や梁のつなぎ目部分を作ってしまう工法の事を言います。
現場では大工さんが組み立てるだけになっています。
 
柱や梁を直角でない角度で組み合わせようとすると、プレカット工法では対応できません。
その部分だけ、大工さんが手刻みでつなぎ目部分を彫り込む必要があります。
それも工事費が高くなる原因になります。。
 

細長い土地

 
細長い土地も変形地の一種です。
一般に建物は正方形に近い四角形が外壁の面積が一番小さくなり、工事費を抑えやすいです。
細長い土地は建物の間取りも必然的に細長くなってしまうため余分に工事費がかかります。
 

うなぎの寝床

 
うなぎの寝床とは間口が狭く奥行きが狭い土地の形状の事を言います。
必然的に奥に細長い形の間取りになりますので、工事費も余分にかかる場合が多いです。
 

以上のように安い土地は土地代が安くても、建築不要が逆に高く付いてしまう可能性があります。
そのため、なかなか売れないので割安になっています。
しかし、建築家の工夫で悪条件を克服することができれば安い土地に住みやすい家を建てる事ができます。
 
次回は安い土地に家を建てると住みにくい家になりやすい理由について書いていきます。
 

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