住宅|建築家の設計事例

外壁、内壁を漆喰塗りとした和風モダンの家
丸太梁や大黒柱など木組みの美しい家

新しく転入され方々の多い分譲地。似たような住宅が増えてくる中、あまり目立たないデザインで馴染むものという形で地域のつながりを考慮しました。

1階は、自然な素材で長く使い続け愛着のわくような衣類や雑貨を扱うセレクトショップ。2階は、大きなテラスと繋がる、広がりを感じるプライベートな住空間になっています。正方形の平面形状を十字に切る「田の字」プランニングにすることで、無駄の無いとてもシンプルな間取りになっています。

土地を購入した当初から、この地に個性のある家を建てたいとのご希望でした。廻りはホワイト系が多いので、外壁は黒!これは決まっていました。シンプルである事、採光を十分取り、明るく暖かい家。奥様のお仕事のネイルサロンを併設しますが、プライベートとは完全に分ける事。これが条件でした。

デザイン面ではお持ちの家具やインテリア、お好きな世界のイメージを大切にしつつ、それが全面に出過ぎないことを心がけました。

基本は木造ですが、一部が鉄筋コンクリート造車庫の上に載っており、段差を活かしたスキップフロアのある住宅です。法規上は混構造となっています。

まず、林の中の雰囲気を醸しだすために、北の玄関ポーチの前にシマトネリコの大木を植えて、吹き抜けの大開口越しに見える樹木と南の庭との間に挟まれたご主人の書斎空間を作りました。

お施主さんからの希望は、「景色を愉しむ」というテーマでした。いわゆる外の景色を魅力的にすることはもちろんですが、日常生活の中の家族の様子も景色としてみえるように、ということがもうひとつの大きなお題でした。このテーマのために考えたことは、

内、外共に基本的に、手に触れる所は自然素材であり、職人さんが造ったと感じるような仕上げで提案させていただいています。

マイホームでゆとりを感じることが出来たら…との要望からスタートした住宅。「ゆとり」とは、物質的な広さや豪華さではなくて、安心してくつろげる場所、自然を取り込んだ優しさや和らぎ、といったイメージだと受け止めました。

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