がけ条例と安息角

がけ条例とは?

 
がけ条例とは崖の近くの土地への建築を制限した条例で、地域によってその内容は微妙に違います。
下記の記事は2020年2月現在の福岡市のがけ条例を参考にして書きました。
地域によって該当しない場合もあるので、詳しくはお近くの建築家に相談されることをオススメします。
 
がけの上に建物を建てる場合、崖条例による制限を受けます。
福岡市の場合は崖の下端から「崖の高さx2」の距離を離す必要があります。
 
しかし、敷地が狭い場合などは上記のような距離を離すことができない場合があります。
崖部分を擁壁にすればがけ条例は適用されなくなるのですが、擁壁を作るには多大な費用が必要な場合も多いです。
 
そのような場合には、崖条例に記載された下記のような緩和規定を利用して、がけ条例をクリアできる場合があります。
「がけの上に建築物を建築する場合にあっては、がけの崩壊により当該建築物が自重によって損壊、転倒、滑動または沈下しない構造であると認められること」
その緩和を受けるために重要になってくるのが安息角です。
 

がけ条例

安息角とは?

 
安息角とは土質力学・粉体工学や機械工学で使われている用語です。
土質力学では土を積み上げたときに崩れることなく安定を保つ斜面の最大角度のことを安息角と呼んでいます。
つまり、安息角以下の角度の傾斜であれば崩れる可能性はほぼありません。
 
がけ条例では崖の下端から30度を安息角としている場合が多いです。
また安息角は土質によっても違います。
柔らかい地盤だと崩れやすいでしょうし、硬い岩盤だと崩れる可能性はかなり少ないでしょう。
土質を調査した上でがけ崩れの危険性がないと判断された場合には、がけ条例の制限が緩和される場合もあります。
 

安息角

安息角と基礎

 
基礎を安息角の下まで到達する深基礎にすることで、がけに近接して建物を建てることができるようになる場合があります。
ただし、下記の点などの安全性は十分に確認する必要があります。
・土圧力を受ける立ち下げ部分の安全性
・基礎底盤麺における地盤の地耐力の確保
・がけ崩壊時における立ち上げ基礎部分を含めた建築物基礎の安全性
・基礎梁の耐力確保
 

安息角と深基礎

安息角と杭

 
安息角より深く杭を打つことでがけに近接して建物を建てることができるようになる場合もあります。
杭の応力が崖に影響を及ぼさないようにする必要があります。

安息角と杭

安息角と地盤改良

 
安息角より深く地盤改良を行うことでがけに近接して建物を建てることができるようになる場合もあります。
地盤改良体の応力ががけに影響を及ぼさないようにする必要があります。
 

安息角と地盤改良

注意点

 
安息角を利用してがけ条例をクリアする方法をいくつか書きました。
 
しかし、上記はあくまで福岡市のがけ条例を参考にしてまとめたものです。
地域によっては該当しない場合もあります。
安全性で注意すべき点もあります。
がけ条例に詳しい建築家に相談してください。
 
がけ条例をクリアすることが目的ではなく、安全な建物を建てることが大切です。
信頼できる建築家に依頼して、安全な建物を設計してもらうようにしてください。
 

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