江津の家(Shipな家)
熊本城のエレメントを分解し内外に盛り込みながらも、南に先細りする敷地に接する道路と水路に沿った2本の軸で構成されたこの家のフォルムは、様々な流れに向かていく船のようであります。
「近隣の住居と目線が合わない光と風がたくさん入る広がりのある空間が欲しい」
「ご主人は「黒い家・ソファーで生活・趣味室はこもれる部屋がほしい。」
「奥様は「白い家・畳など床座での生活・趣味室は、白く明るい全体を意識できる部屋がほしい」
「たくさんの収納スペースがほしい」
基本設計の内容が第一でありますが、それまでの打合せの流れが我々のモットーである「親切・丁寧・誠実」を感じ取っていただけたからだと思います。
敷地は江津湖近郊にある約35坪で細長い先細りしている三角形の土地であります。問題も多い中、一番の懸念することは、豪雨の際の水路の氾濫でありました。様々な制限の中で、基礎を防水処理し船底のような基礎の器を作りました。また敷地の奥行のない長い方向に道路が接しているため、騒音対策に、室内に面する外壁は重厚なモルタル塗りとし、プライベート確保のための塀の高さは内部に閉塞感を抑えた最小限の高さとしています。
私の感想になってしましますが、引渡から数か月後お伺いしたとき、様々な場所に創意工夫した施主オリジナルの空間に彩られて感動しました。何よりも家の完成したときよりも生き生きしたまさに施主オリジナルの空間になっていました。
私が設計するとき気を付けていることは、引き渡した時が完成でなく施主オリジナル空間造りの始まりと考えています。つまり施主各々が描こうとする絵の為にキャンパスのような空間を作ることです。
今回そのことが私の想像を超えた施主のすまいへの思いをを実感できた次第です。
白の部屋から見る視線は、夫人の目線であり、希望でもある明るく視線の抜け全体を意識できる白い空間を見つめて作業しています。又大階段は板間とテラスがより近い繋がりとなり、アプローチ動線・生活動線や空間の多目的活用性を向上させるアイテムであります。さらに夏には、エントランステラスに昔ながらの気化熱を利用した打ち水をし、風を引込みます。
パースペクティブな空間をより内部にも感じさせるため、フローリングの目地を2本の軸に合わせて、全フロアー・窓台・テレビ台を統一し張り上げています。板の間の床高は大塀の高さから80cm低い位置にあり、道路対して座ると干渉されず視線が周辺環境にも抜け圧迫感のない広く明るく風通しの良い空間になっています。道路との境界大塀は道路から3m40cmの高さであるが、エントランステラスで2m40cmと上に上がるほど開放され、明るく広がりのある空間になります。
夫人の希望である床座での生活と主人のソファーの生活が同スペースで可能にするためソファーの高さと畳の間の高さを同じにしています。又、ローテーブルも畳の間の高さに合わせ製作しました。このテーブルは、座卓であり、畳の間の延長とした地板・腰掛台にもなるなど空間の多目的機能を持たせています。
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