飼い主が犬達との暮らしを楽しめる家・ジャムズ


 
犬と暮らす家と言うと とかく犬の世話に便利な機能や素材などがクローズアップされます。
暮らしの動きの中でスムーズに世話ができ飼い主が犬達との暮らしを楽しむようになれば、それこそ犬達が求めた一番の幸せです。
 
犬と暮らす家についてジャムズに伺いました。
 

お話を伺った建築家

  
ジャムズ
 

犬と暮らす家を手がけたきっかけがあれば教えてください。

 
もの心ついた時から我が家にはあたりまえのように犬がいて家族のように暮していました。
犬は口をきかないので何を考えているか教えてくれません。
 
良く観察して相手の気持ちになり想像するしかないんですが、これが恐らく我が家の教育だったのでしょう。
そして今、この観察力と想像力は大いに仕事に役立っています。
 
14年ほど前になりますが 自宅の建て替えをする話が持ち上がり、当然この時も犬を飼っていて当時は大型犬のラブラドールがいたのですが、これは、いままでの経験と知識を注ぎ込める良い機会だと情熱を持って家づくりに臨みました。

完成した自宅はテレビや雑誌などのメディアで多数取り上げていただきました。
理想の愛犬家住宅をドッグトレーナーさんと考える雑誌の対談では近作「banhaus」の話をいただくきっかけにもなりました。
 

 

犬と暮らす家を設計する上で注意している点を教えて下さい。

 
犬と暮らす家と言うと とかく犬の世話に便利な機能や素材などがクローズアップされますが、僕の場合は ライフスタイル、特に人と犬の日常導線や部屋の配置 ゾーニングなどのプランを大切にします。
 
そしてもうひとつ、犬だけでなく人が心地いい家であるということを大切にしています。
 
世話はシンドイとネガティブな要素ですが本当はその世話も犬との暮らしの楽しみだったはずです。
暮らしの動きの中でスムーズに世話ができ飼い主が犬達との暮らしを楽しむようになれば、それこそ犬達が求めた一番の幸せなのだと思います。
 

 

犬と暮らす家の間取りで気をつけていることを教えて下さい

 
トイレなどを除けば犬も人も要件はさほど変わりません。
犬の暮らしやすい家は人にも暮らしやすい。
 
例えば、家の出入口付近にシャワールームを設けると散歩帰り犬の足をサッと洗うことが出来ますが、実際 子供が泥んこで遊んで帰ってきた時に、もしくは家庭菜園やスポーツ 趣味などで水を使う時には何かと重宝します。
 
また、大型犬は簡単に抱きかかえられないので段差や導線に気をつけなくてはいけないのですが、これはお年寄りにも住みやすい家といえます。
 
他にも犬には入ってほしくないエリアをゾーニングすることは赤ちゃんの安全対策になり、低音床暖房と安全な床材は家族みんなに優しいですね。
 
犬と暮らす上で特別な物といえばトイレが代表的です。
問題点は見た目と臭いですね。
 
臭いものにフタをしたい気持ちは分かりますが排便の確認は毎日の健康をチェックする上で大事なポイントです。
来客時などにサッと隠せるようにする程度にし、毎日のケアがしやすいことに重点を置きます。
 
汚れが飛び散らないようにし、万が一はみ出ても全体を洗い流せるよう仕上げを防水し排水を設けれられれば理想的です。
 
法律でシックハウス対策が義務付けられていますが、これに必要な24時間換気扇をペットトイレ部に設置すれば上手に臭い対策もできます。
 

 

犬と暮らす家の床材でおススメがありましたら教えて下さい。

 
床材は犬を飼うにあたり必ずテーマになるポイントですね。
汚れに対する強さ、掃除しやすさ、キズつきずらさ、滑りずらさ、安全。そして忘れてはならない飼い主の好み。
 
機能だけ見れば陸上競技のトラックの床なんか理想的だし、病院の床も良さそうです。
ですが、それらが暮らしの中にあって心地よい訳もなく、丁度いい妥協点を見つけないといけません。
 
犬の種類、毛の抜けやすさ、飼い主の好みなどから 一人ひとりに合った床材を探していきます。
現在 各メーカーからペット対応床として高機能商品が出ていますので機能重視であればそんなチョイスも良いと思います。
 
難しいのは自然素材を使ったもの。自然の風合いや味を感じさせるフローリングの要望をよくもらいます。
これにはノウハウが必要で注意点もあり とてもここでは語りきれません。
 

依頼者が犬と暮らす上でよく悩まれていることを教えて下さい

  
みなさんがお持ちの悩みと、世の中に出ている対策商品やアイデアにはズレがあるように思えます。
 
飼ってみると分かるのですが 実際の悩みは愛犬の無駄吠えだったり、留守中の心配、トイレが臭う、そもそも家が狭いなどだったりします。
 
簡単に解決できるものもありますが、これらの問題の多くは犬の本能的な性質に関わるものなので、グッズでただ押さえつけたりすることは健康的ではないように思えます。
 
以前、犬の専門家であるドックトレーナーさんとお話しさせてもらったことがあるのですが大切なのは犬の習性をよく理解すること。
人の生活を犬達に強いてしまっていることを認識しなくてはなりません。
  

そのお悩みをどのように解決しているのか教えて下さい。

 
中庭型の住宅はプライバシーを確保した庭を持てる特徴があります。
まさにドッグランとして最適で、ノンリードで走り回らせることが出来ます。
 
飼い主が目を離すことが出来る時間を作れるのも大きいですね。
外出時も窓を開けておけるので暑さ対策にも安心です。
 
そもそも犬は飼い主と一緒にいたい欲求を持っています。
中央の庭を介して家族の存在を感じる事が出来る中庭型住宅は愛犬家住宅として理想の形のひとつと言えるでしょう。
 
「banhaus」ではこの中庭に小さなプールを設けました。
 
ただでさえ最近の夏は暑くエアコン無くしては過ごせなくなってきました。
暑さに弱い犬ならなおさらです。
 
我が家の子供(人です)は夏休みともなると、ほぼ連日庭に出した子供プールで遊びます。
どんな猛暑でも水遊びをしている時は暑さから逃れることが出来ます。
 
見ているとプール→出て遊ぶ→プール→日陰で休むを繰り返しています。
どうやら自分で調整しながら遊んでいるようです。
 
「banhaus」の愛犬バン君は大型犬のラブラドールです。
夏 お邪魔した日のバン君が、ある日の我が家の倅と同じ動きをしていることを目にして一人満足しました。
 

 

banhausにはプールもあるようですが、費用はどれくらいかかるのでしょうか?

 
長さ5mほどの水遊び場ですが およそ50万円です。
 

犬と暮らす家のリフォームも引き受けてもらえますか?

 
勿論 新築・リフォームに関わらずご相談をお受けしています。
まずは大まかな話をうかがった後、実際にお邪魔してご家族と愛犬の様子を拝見します。
 

犬と暮らす家を建てたい方になにかアドバイスがあればお願いします。

 
犬は時に家族に、時に相棒となってくれます。
家に帰れば全身で喜びを表して迎えてくれるし、どんな時でも傍に寄り添っていてくれます。
 
今回は犬と暮らす家についてお話しましたが、あまり犬のことに特化しないでください。
一番大切なのは家族が楽しんで暮らせる家を考えることです。
 
その家族の一員に犬がいるというだけです。
家族が皆 同じように自然に暮らせるために少しだけ工夫してあげましょう。
 
僕はこれからも犬達との楽しい暮らしを考えていきたいと思います。
もしそんな暮らしを楽しみたい方がいらっしゃれば是非声をかけてください。
 
いっしょに最高の愛犬家住宅を造りましょう。
 

ジャムズの犬と暮らす家・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
banhaus

プランは中庭を中心に居室を配した平屋です。バンを散歩に連れて行けない時など体力を余しがちな時でも中庭がドッグランとなります。また、近年の夏場の暑さは人にとっても犬にとっても過酷であり、もはや窓を開けて風鈴をぶら下げたくらいでは涼を味わうことはできません。

イヌとネコとヒトの家

ただペットに対応した設備を設けるのでは日常を便利にしただけです。まずはお望みのライフスタイルを実現できるよう考え、その上で多種多頭飼いと2世帯住宅という要素を整理し、重複できるものは重複して コストダウンも計っています。

 

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