平屋住宅・インタビュー・岩田建築アトリエ 岩田 和哉


 
将来に備えてバリアフリーの平屋住宅を建てたいという方が増えています。
平屋住宅について岩田建築アトリエ 岩田 和哉さんに伺いました。

お話を伺った建築家

 

ユーザー 岩田建築アトリエ 岩田 和哉 の写真
名古屋市千種区日進通1-17-7
052-763-1183

貴社が平屋を手がけるようになったきっかけがありましたら教えて下さい

 
独立した当初から平屋を手がけてみたいという思いはあり、機会があれば平屋を提案していたのですが、なかなか実現には至りませんでした。
 
そんな中、建築家紹介センターを介して知り合ったクライアントから平屋の希望があり実現したのがきっかけです。
 
 

平屋のメリット・デメリットを教えて下さい。

 
メリットとしては、2階との位置関係が発生しない為、平面構成の自由度が高い点や、木造ではよく問題になります2階の音の問題が無いという点かと思います。また、建物自体の高さを抑える事ができるので、街並みに威圧感を与えることもなく溶けこむような雰囲気が生まれます。
 
デメリットとしては、後にコメントしますが、コストの面かと思います。
 

 

 

平屋で注意する点があれば教えて下さい。

 
 「平屋は最高の贅沢。」という言葉をよく耳にはしますが、全てのクライアントにとって必ずしも平屋がベストとは限りませんので、よくクライアントの要望や生活スタイルを聞いた上で、平屋という選択が良いかどうかを判断するように心がけています。
 

 

平屋の間取りで注意する点があれば教えて下さい。

 
各部屋(空間)の構成をバランス良く配置しないと、空間と空間を繋ぐだけの為の廊下が多くなり、床面積が増えすぎてしまうので、その点を注意します。
 

平屋の価格は2階建の住宅に比べてどうなのでしょうか?

 
同規模の2階建ての住宅と比べると、建築面積が2倍近くなり、屋根とそれに伴う断熱材や基礎の量が増えていきますので、やはり割高な感じがすると思います。
 

 
 

平屋を建てたいと思っている方に、なにかアドバイスがありましたら教えて下さい。

  
平屋を実現する為には、敷地の条件や予算の条件など、色々な条件をクリアする必要がありますが、平面や空間の構成を工夫する事により条件をクリアする道筋が見えてくることがあります。
 
最初から諦めずに、実現する可能性を信じて模索することをお勧めします。
 

貴社の事例を見ているとインナーデッキが印象的です。インナーデッキのメリット・デメリットなどを教えて下さい。

 
当初は防犯と通風を兼ね備えた格子戸を提案したのですが、実際に完成した格子戸に閉じられた空間を体感したところ、想像以上に気持ちが良く、室内にも安定した光を取り込むことができました。クライアントにもご好評いただく事ができました。
 
ただ、インナーデッキの奥行きをよく検討しないと、室内への光の入りが不足する可能性がありますので、その点はよく検討する必要があります。
 

インナーデッキ (左)閉鎖時 (右)開放時
 

岩田建築アトリエ 岩田 和哉さんの平屋住宅設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
小さな平屋

建物南面のデッキを、プライバシー・防犯・通風の役目を果たす格子戸を設けることにより、夏の夜に窓を開けたまま寝ることを可能にしました。
また、格子の効果は日中、外からの視線を遮るだけでなく、部屋の中に安定した光を採り入れる事も可能にしています。

鳴海の平屋

ご夫婦による、おふたりさまの住まいです。
ひとつのワンルームのような空間の中に、気兼ねなく過ごせるような居場所を点在させています。

コノジノイエ -中庭デッキのある家-

コの字の建物配置の中に囲まれた広々としたデッキスペースと、各部屋が繋がれたゆったりとした平屋の住宅です。ご主人が車いす常用者のため、廊下も一般的な幅より広く、段差も抑えたバリアフリーとなっています。

尾張の長屋

シンプルに考え、シンプルにつくる。という事を表現しています。 

蜜柑畑の平屋

建物の性能としては、かなり厚めのグラスウール充填断熱にフィルムを丁寧に施工して建物性能を上げ、第1種換気をによる空気の循環を行う事で、リビングのエアコン1台で建物全体を温めたり冷やしたりしています。

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