木造|建築家の設計事例

この建物は急傾斜地という一見デメリットと思われる敷地条件を逆手にとって、豊かな居住空間と人工地盤の庭を実現した例です。
既存建物と既存擁壁を解体した上で擁壁を兼ねた鉄筋コンクリート造の地下空間をつくり、その上に柔らかな木造の空間が出来上がりました。

既存樹木を建物の屋根として活用するために、屋根を欠き込むサイズや位置の調整に時間を要しました。

敷地内にかなりの高低差があること。周辺環境的に湿度に悩まされる土地である事。

プランの依頼を頂いてから、完成まで、足掛け5年!
工事費の工面や、予算調整の難航から工程が大幅にズレたり、大きな山がいくつもありましたが、
依頼者さんの人柄、業者さんたちの協力など、終わってみれば、

この住宅は静観な住宅地に計画され、一般的によく有りがちな北側が前面道路で東・西・南の3面は既存の住宅に囲まれている環境である。

この環境の中でどのようにして、外周から家族のプライバシーを守るかが、計画の課題であった。

この住まいのシンボルともいえる正面の格子は、軒の水平ラインに対する垂直ラインを表現すると共に、内外の視線を柔らかく遮りつつ、通す役目も持っています。この格子と敷地と道路の高低差を利用して塀の一部をカットしたことにより、公園で遊ぶ子供達の様子を住まいの中から確認できます。

敷地周辺はまだ緑が残る環境ながら、比較的新しく住宅も増えはじめた場所での計画です
施主からは近隣からの視線が気にならない様に、周りからある程度閉じていることと
家の中に入ると間仕切りや廊下が少ない、開放的な間取りであることを要望いただきました

お声掛け頂いた当初より建設費削減の為、間仕切壁も一切なく、カーテンでの仕切りをご希望なさる程、事業第一でのプロジェクトでした。

私たちは良くコートハウス形式(中庭型)を採用しますが、住宅地や密集市街地ではそれが、安心して過ごせる庭とカーテンを閉めなくてもすむ窓を作るための最良の方法の一つだと考えているからです。

純和風の続き間を開放感のある空間にする為、耐震的に必要な壁は残しその壁が存在意義がある様に、希望されていた暖炉の配置を計画しました。開放感のある空間にする為、2.5mの引き違いの掃出し窓を撤去し、両側の壁の外側にサッシが納まり、2.5mの大きな空間になるサッシを取付けました。

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