住宅｜建築家の設計事例

閑静な住宅地に建つ、若いご夫婦のためのコンパクトな都市型住宅です。

敷地の北側には、夏になると臨海学校が開かれる遠浅で波も静かな岩井海岸が眼下に広がる。
目の前にある岩井漁港では時折、漁船が往来し、防波堤でのんびりと釣糸を垂れる釣人の姿が見られる。

シンプルに考え、シンプルにつくる。という事を表現しています。　

山口県防府市の中心部から北へ少し行った佐波川の支流沿いにこの建物は誕生した。

４７坪の敷地に建つ、１階に天井高３ｍのＬＤＫ(居間・食堂・台所)がある、都市型平屋住宅です。近くに国道があるため、外観は完全に閉じていますが、家の中から３つの庭を眺められるようになっています。１階ＬＤＫから南側の表庭１と裏庭を眺められ、和室から北側の表庭２を眺められるようにしています。

薪ストーブの熱で建物全体が温められるように暖気が循環出来る平面、断面計画としています。
吹抜や階段などを通じ効率よく熱が巡り、各部屋が暖められるようになっています。

改修した二つの住戸は少しずつ間取りを変えています。
より多様なニーズに対応するためで、賃貸住宅としての受け皿を大きくすることを考えました。
また地上げの種類も住戸ごとに変えることで雰囲気の違いが出ています。

ピアノ室のある『音がつなぐ家』
家らしい形の外観が希望という事で、切妻屋根のシンプルな外観を提案させていただきました。