和モダン|建築家の設計事例

 「玄関を広くしたい」・「和室を一部屋欲しい」・「リビングを広くしたい」・「シューズクロークが欲しい」から始まったT邸は、クライアントと設計者共打ち合わせを重ねる度に夢が広がり、1,000万円前半という予算が重くのしかかってきました。

購入された土地が南たれの敷地で、なかなか良いプランが出てこず、半ば諦めかけておられた時に、アトリエ創にて同じような傾斜地の案件のオープンハウスを開催しており、そちらにご参加いただいて、アトリエ創に設計を依頼してくださいました。

 美しい表情のある深い軒と庭の緑に包まれながら アプローチを進み玄関を開けるとニッチに飾ら
れた設えと 格子戸の先に広がる“間の空間”が訪れる人を優しくお迎えします。

玄関と主寝室からなる寝室棟とLDK・子供室・水周りからなるLDK棟の2棟からなる。両棟共に、室内において人が通常床の上を動く範囲では壁や収納などによって部分的に間仕切られているが、壁の上部では空間は連続しており、軸組みが現された大屋根によって全体が包み込まれるようになっている。

当初平屋を希望。敷地と庭の比率を鑑みると物理的に庭の面積が少なくなるため、「平屋のような」フォルムで設計。
結果、2階寄棟のかぼちゃ束や、整形な形はコスト的にもデザイン的にもクライアントに大変満足いただける結果となった。

内部仕上げに使う材料は、無垢材、珪藻土など質感のある自然素材を使いました。外部でメンテナンスが難しい部分はアルミルーバー手すりなど耐久性の高いものを使用しています。将来を見据え、地下玄関も設けてホームエレベータ―を設置しました。

昭和初期の佇まいに暮す

岐阜市北部の山に囲まれた地域にあります。 くの字状に折れた敷地形状に合せて、建物も玄関部分と居住部分とを折り曲げた形で配置してあります。南側には遠く岐阜城を望むことができ、住宅内部からもその景色を取込むことができるよう配慮してあります。

交通量の多い東道路側は駐車スペースとすることで住居との距離を取りながら、建物をコの字に配置し、中庭を作る、南境界沿いには目隠しと通風の両方を満足させる板塀を作ることで中庭を完全に囲みプライバシー、通風、採光を確保しました。

決して大きくない家なので、3人のお子さんの部屋を確保することに力をそそぎました。また、リビングは1階に配置するのがいいのか?2階がいいのか?いろいろとアドバイスを重ね、最終的に2階に配置しました

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