木造2階建て|建築家の設計事例

価値観がはっきりしておられましたので、話し合いを重ねて実現する方法を模索していきました。
お仕事柄、木に造詣が深く木を感じられる住まいをご希望でした。
また寝室を兼用した茶室を備え、玄関は茶室への路地のような風合いに仕上げています。

V邸が建つ甲陽園目神山町は古くは行楽地、現在は斜面地に豪邸が軒を連ねる高級住宅地としてその名が知られています。街並みは百花繚乱、様々な意匠を凝らした住宅ばかりですが、V邸はそれらに対してそっと沈黙して建ちます。

仕上げとして多く使用している木材の良さは、一つとして同じ顔を持つことが無く、香りや節・木目の有り方、色合いなど、それぞれに個性があることだと思っています。時間が経つことで、ただ古くなるのではなく、アジとして、常に変化し続けることが非常に魅力的です。

周りを8軒の建物で囲まれた敷地に、外部の視線を遮りながら、半透明の壁や中庭によって自然を取込み、明るく暖かで広々した住宅を実現しています。1階ではリビングと母の部屋の間に中庭を設け、光や風を取り入れることで、プライバシーの守られた開放的な空間を実現。

内部と外部が混ざり合う、なだらかな壁のつながりで構成された一筆書きのような一室空間.
敷地の中央に建物を配置することで周囲にさまざまな風景の外部空間が発生し、それを切り取るように多種多様な窓を配しました.

中庭を囲んだの住宅とし、L型に配置したLDKには水廻りを集めて家事動線に配慮した間取りになっています。さらに、中庭に面しているので、光が室内にたくさん取入れられ、ゆるやかな時間を過ごせる生活空間となっています。

仕事に、家事に、子育てに。慌ただしい日々の中で効率的な家事動線のプランをご希望です。
そこで、玄関ホールに隣接してパントリー兼用の土間収納を配置し、リビング・ダイニングとキッチンを中心とした暮らしやすいプランを提案いたしました。

「小屋名の家」のオーナーは私の実の弟です。

耐震補強と同時に断熱補強をしました。
リビングから廊下へ欄間を明けたり、ガラス戸を使用したり、階段から光が落ちるようにしたり、
家の中央が日中でも明るくなるよう工夫を行いました。
間取りや、外観は親世帯のためにあまり変更はしないようにしました。

戦火を免れた築85の長屋改修。大部分の施工を設計者とその有志とで行う。

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