シンプルモダン|建築家の設計事例

土壁の良さを知っていただくために実例を体験していただきましたが、それが一つの契機になっていたかもしれません。デザイン的にも居住性の面でも優れているということが理解され、方向性が固まったという感じでした。コスト面でかなり格闘しましたが、うまく射程距離範囲内に納まり、大変満足されています。

クライアントは住まいづくりのご経験はありましたが、設計者との住まいづくりは初めてでした。お打合せは13回、打合せ報告書とグループメールをつくり問題の解決につとめました。

ローコストの材料を選定しつつ雰囲気ある空間を作りました。

この建築は、4世代4世帯の住居と仕事場、及び賃貸住居3戸からなる複合建築です。家族構成は20代の兄家族・弟・50代の親夫婦・70代の祖母です。高密度に積層する建築の中で、住まいが閉鎖的にならずに広がりが感じられるためには、ゆとりある外部空間が重要です。

それぞれ別々に建っていた堂宇を、境内を広げるために立体的に積み重ねた
しかし寺院の伽藍の構成と同様、各堂宇は外回廊を巡る構成とし、建物内部ではつながっていない
回廊は念仏回廊と名付け、極楽浄土が垣間見える空中庭園とした

強い西日を遮るために、正面西側の壁は、縦格子を設置しました。縦格子は細かく曲線を描き、陽の光を柔らかく遮る働きをします。それが、らあめんのちじれ麺のようでもあり、お店のイメージとなるようにしました。

バイク、ガレージ、薪ストーブ、タイルの貼ったキッチン、無垢の床材、タイルなど自然素材や手作りのものがお好きな御夫婦との家づくりは、久保田事務所でも普段から目指しているものです。

若いご夫婦のための平家の住まいです。玄関は庭に面した土間とし、そこから和室、リビングへとそれぞれ入っていけます。高い天井のリビングを中心に各室に行けるようにしています。

大きな台風が発生する地域でもあり、外殻には防風ネットを設置することができるなど2重構造の形態は地域の風土から生まれたものでもあります。

単純な骨組み・無駄の無い構成・簡素な仕上げでコストダウンを徹底しつつ、アトリエの土間床から家中を暖める温水床暖房を採用しています。建主とご友人の作家さん共作のステンドグラスは、建物の象徴的な存在となりました。

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