自然素材|建築家の設計事例

最優先は、ローコストです。
その為に、外部サッシはすべて既製品を利用しましたが、豊かな内部空間の創出に寄与しています。
又、すべての床を檜の無垢材にて設計し、天井仕上げを無くし、ローコストを図っています。

眺めるだけの庭ではなく、洗濯物や布団を干したり、日曜大工をしたり、食事をしたり“生活の場”として “部屋の延長”として 庭を楽しむ家です。

家づくりを主導されたご主人は、シンプルなスタイルを好まれ、特に玄関とお風呂に演出をしてほしい、と望まれました。専業主婦の奥さんは台所を好みのカントリー調に、と望まれました。

分離発注を採用し、総工事費をおさえられた。
土台、柱は4寸(12cm)角の桧、梁は大断面の松、室内は漆喰、木、和紙等の自然素材を使いモダン和風にした。

正倉院のような校倉工法をイメージしながら、朽ち果てても自然に還る木の家の造り方を
新・あぜくらの家と呼んで、5棟設計監理してきました。
それらの成果を生かして、南西向きの変形敷地でも、プランニングに柔軟に対応して
成立させることができました。

二世帯で住むので、見る見られるという関係を良好に保ちつつ、高齢の親の見守りが出来るよう
家の真ん中に10帖の中庭を設け、その周りを各部屋が取り巻く間取りとしました。
また、屋根を南側へ2階から1階へ葺き降ろす片流れとすることで、屋根面を大きく取り

「2世帯のより良い関係性を築くことができる家」
「家族それぞれがゆったりと自分の時間を過ごせる家」
「機能性や耐久性の高いしっかりとした家」
「明るく風通しの良い家」
「ワンランク上の性能を有する家」

家事と畑仕事とPCのお仕事のエリアを近くするため、キッチンを壁付けにしました。
とにかくキッチン周りには奥様の明確なイメージがありましたので、コストと相談しながら

採光が取れないところに寝室を設けることとなり、天窓を設けて、明るい部屋となるようにしました。
リフォームと同時に耐震性を高めるために、鉄筋コンクリートの基礎や筋かいなどを設置しました。
便所は寝室と隣接して設けて、移動が少なくなるようにしています。

「心地よさ、自分らしさ」を強く求められていました。初期の打合せの中で出てきた話に、柳宗理がデザインした片手鍋の話があります。鍋の縁を歪ませるというちょっとした工夫が、調理における機能性を数段高めているという実例ですが、イメージの共有に大変役に立ちました。

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