中庭|建築家の設計事例

設計期間を長くとりました。建築主さまに、デザインや使用材料を十分説明し、納得したうえで設計をまとめました。

腕白盛りの男の子が、のびのびと遊びまわれる家にしたいとの要望だった。土間・中庭・デッキ・フリースペースを効率よく配置し、自然素材と無垢の木をふんだんに使った気持ちのいい住宅に仕上げた。

・南側に既存住宅と趣味の部屋、居間に囲まれた中庭を設け、趣味仲間も憩えるテラスとして、テラスハウスの雰囲気を醸す工夫をした。

一人の画家が、キャンバスの向こうに、そして自分に向き合い、一つの絵画を生み出し、鑑賞する場所。
そこは、住宅に求める居心地の良さとはまた違う、静けさや、緊張感を纏った場所。
そこに、劇的な何かは必要ない。ここでしか生み出されない、特別な光や気配が存在する。

二世帯住宅は住宅の中でも特に難しい分野です。今の生活だけではなく、建てられた後の未来の姿にも目を向け、長い目でみて使い続けていけるプログラムを丁寧に組む必要があります。変わるものと変わらないもの、親子が同居する形を、一番よい形で実現できることを計画の主眼とし、設計しました。

『土地の条件が厳しく、お店もつくる前提であったことで、住まい部分の面積は小さくならざる得ない状況であることは理解しつつも、なんとか対応策はないものか?』とコメントがありました。

建主家族、姉家族、父親の三世帯が集まって住む計画です。計画地は都心郊外で低層住宅の立ち並ぶ空が近く感じる立地で、父親と建主家族の住む洋風切妻屋根の家屋と父親の趣味の庭が広がるおおらかな土地でした。

この家は「普通のコートハウス」を目指して作成しました すべての居室が中庭に向かい、中庭面が全面開口となる基本的なプランです 外側を囲うことでプライバシーが保たれ(カーテンの役割が外部のルーバーの位置に移動することで)内側のウィンドウトリートメントが不要になるだけの単純な仕組みです ルーバーを縦

奥に細長く二段になっていることがこの土地の特徴です。
その為、長い廊下で各部屋をつなぎ、部屋間を楽しく移動できるよう工夫してあります。

目的を明確にした4つ庭を効果的に配置してこの住宅に潤いのエッセンスを盛り込みました。

限られた容積・予算を活用すべく、明快で効率的なゾーニングや動線設定、水回りの集約をはじめ、LDKと寝室群の天井差など用途ごとに異なる部屋の縦横・高さを適切に組合せて、外壁面積から設備配管長まで含む総工費を最小限に抑え、メリハリのある合理的立体構成を実現させた。

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