渡辺篤史の建もの探訪ーあったかい土間のある家(伊藤寛、伊藤寛アトリエ)

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建もの探訪ファン
感想: 

先日、お友達がバイオリンを弾いてくれた。
久しぶりに聴く生バイオリン。久しぶりに体が音の波で一杯になって、
本当に心地よかった。
ミニピアノから。はじめようね。
 
            ◇ ◇ ◇
 
今回の建ものは「あったかい土間のある家」。
http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2015/8
本当に、あたたかな雰囲気。
家族が、そして訪問者と家族がとてもいい関係を築けそうなお家だ。
 
            ◇ ◇ ◇
 
ひとつ屋根の下で暮らす。
そのことを、その温かみを本当に強く感じた。
愛と希望と信頼と。
と、渡辺篤史さんは言葉を選ばれていたけれど、その言葉はとてもぴったりで素敵だと思う。
文字通り、ひとつ切り妻屋根の下に家族が暮らす。
この屋根の下にとーさんとかーさんがいる安心感。
みんながひとところにいることへの愛おしさ。
このお家で夜を迎えて天井を見上げたら、そんな感情で一杯になって眠りにつくと思う。
 
家族が暮らすって、こういうことだよなあ、と改めて考えさせらる。
自分には家族がいて、ちゃんと繋がって生きているという安心感を持てるということ。
そんな営みを、今回のこの建もののように、時に「家」が助けてくれる。
でも、どんなところに住もうとも、私はこんな家族にしたいとイメージを広げる時、
これからはきっと、このお家のことをちょっと思い出すと思う。
ひとつ屋根の下で暮らす、ということ。
 
           ◇ ◇ ◇
 
そして、この家は、訪れる人にもとっても温かくて優しい。
玄関を入ったら(入るところを映像で見たら)、うわぁ!と笑顔になれた。
「玄関」といっても、台所と食堂とが続く土間に面した掃き出し窓の一部が「玄関扉」
ということになっていて、敷石が据えてある。開いた玄関。
カウンターのような棚が台所と食堂空間との仕切りになっている。
いらっしゃーい!どうぞ、どうぞ!!
そんなふうに、温かく受け入れてもらえそうだ。
 
奥様は、お絵描き教室を主催されているという。
子供たちが楽しく通ってきて、のびのびとお絵描きや工作を楽しむ様子、
子供たちが明るく声をあげる様子がしっかりとイメージできる。
開けっぴろげ。
明るく子供たちを迎えるこのお家は、
いつでも、気取らず気負わず誰にでも、ありのままの姿で「いらっしゃい!」
と言わなくてはいけない形のお家。
そういう姿勢で生きられるというのは、とても素敵なライフワークだと思う。
 
小さな温かなお家で暮らす、素敵な家族を見せていただいた。