眉月 晴れ着の丸昌1階売り場

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市南区
●面積(坪): 
83.45
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

エントランスから売り場を見たアングルです。緩やかにカーブする天井が優しく空間を包み込み、格式と落ち着きを同時に感じさせるように考えました。アーチの根元に間接照明を仕込み、天井にメリハリをつけています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

創業55年の横浜の貸衣装店の1階売場、階段室、ファサードの改修設計を担当した。昨年の2階列席衣装売り場に引き続いてのプロジェクトとなる。主に結婚式用のフォーマルな衣装売場であった2階売り場に対し、1階は成人式用の振袖、卒業式の袴、七五三の3種類の衣装を展示する。
改修前のファサードはカーブしたタイル貼りであり、メインの商品である和服のイメージに調和していなかった。そのため門型の工作物を新設して曲面壁を隠し、豆砂利洗い出し仕上げによる一直線の壁を作り、重厚感と高級感を持たせた。階段室に面する箇所はピーラーのルーバーを設置し、緩やかに視線を遮っている。その階段室の室内壁は米松の不燃リブパネルが取り付けられ、シャープな垂直性を強調し、天井の金箔クロスが非日常的な高級感を醸し出している。

室内では異なる客層が混在しないように、中央の売場を四角く入れ子状に囲むプランを考えた。中央の囲まれたエリアが袴売場、外周部の2辺が晴れ着、1辺が七五三と、外周部奥がミーティングエリアと明確にゾーニングすることができる。什器の高さは1.8mに抑え、圧迫感がないようにしている。ミーティングエリアは帯と小物の棚に面しており、選んだ着物と合わせやすいように配置している。小物棚は七宝の組子にシナ有効ボードを組み合わせ、自由な展示と意匠性を両立させた。

天井の梁間には緩いアーチを架け渡し、端部を先細りさせることで三日月のような軽妙なストラクチャーを作り出せないかと考えた。アーチは突板張りとし、ヴォールト部分は白塗装として間接照明を当て、ストラクチャーを浮き立たせている。三日月アーチは入り口から奥まで連続し、外部からの視線を一気に引き込む。

2階のデザインがフォーマルさを意識したのに対して、1階は大らかで柔らかな空間を作りたいと考えた。反復する2列の切長のアーチを見ていると、眉を引いているようにも見えてくる。そこで三日月の別名を拝借し、本プロジェクトを「眉月」と呼ぶことにした。

その他の画像: 

設計者

ユーザー 堤由匡建築設計工作室 堤由匡 の写真
オフライン
Last seen: 1ヶ月 3週 前
登録日: 2020-05-09 18:24

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