富沢自由の星保育園(認可保育園)
園児の自律や個性を伸ばすという自由の星保育園様の理念に基づき、友達や先生と過ごす時間が伸び伸びとしたものであるよう、広がりを持った認可保育園を目指しました。
光や風、空気感を大事に立地の良さを生かすことができるように心掛けました。
三角形に近い敷地で、十分な駐車場を確保した上で、園児の安全性を第一に考え歩車道分離の原則をもって配置計画を行いました。
併せて、保育空間が豊かなものになるように、室配置、園庭も検討しました。
園舎はL型とし、南東側に開けた明るく風の通る空間にしました。
園舎に沿った形で、1階にウッドデッキを張り巡らせました。
一部広めにとったところにはトップライトも設け、明るい半屋外空間にしつつ園児の集まる場所にしました。園児たちは園庭に元気に飛び出して遊んでいます。
玄関ドアは電気錠でセキュリティ対策をしていますが、玄関ホールに隣接して職員室を配し、窓から駐車場までの様子もうかがえるようにしました。
室内へのドアは星形にくり抜いたデザインにしました。
保育室に向かう廊下を蒲鉾天井としました。建具にはめ込んだ丸や星形のガラスなど、園児には「カタチ」への興味も持ってもらえればと思います。
1階遊戯室は、トップライトのあるウッドデッキと全開放サッシによって連続した空間になります。
右手に給食室が覗ける窓がありますが、食育にも力を入れていらっしゃいます。
0歳児保育室は、仙台市の認可保育園の場合、一人当たり5㎡の有効面積が必要ですが、12人もの広さを確保しています。
各室から園庭を臨めるようにしました。
幼児用トイレは先生の目が行き届くような計画としています。
ブース内にも勝手に入らないように、扉上部に鍵を設けています。
5歳児保育室は2階の東南角にあって非常に開放感があります。
天井材はよく見ると自由の星ならぬ、星の柄の化粧石膏ボードを採用しました。
2階屋上は人工芝張りとして、防犯の面からも外から見えづらい場所に組立式のプールを設置することができました。
ここは災害時の一時避難場所にもなり、また外部階段に通じています。
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