残影の家

●設計事例の所在地: 
愛知県犬山市
●面積(坪): 
28
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

南側ファサードを見る。
プロポーション、開口部の配置をシンプルに整え、普遍的な印象となるようにした。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

南側の敷地に住宅が建つ恐れがあることを伺いました。
「隣地に住宅が建っても明るく、プライバシーを程よく確保できるように、室内は木を多用した空間となるように」と希望されました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「図面だけではなく、大きな模型をつくり、図面ではわかりづらい部分を丁寧に」打ち合わせし進められた点。
ローコストを求められていたので、予算の相談も設計の打ち合わせの際に進められた点。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

住宅地の中の旗竿敷地に建つ中庭形式の住宅である。
敷地は弥生土器などが出土する歴史深いエリアでもあった。
自然を感じることができ、プライバシーを守ることのできる場を求められた。
敷地の旗部分を単純にオフセットし、外壁ラインを計画し、その壁をさらにオフセットし中庭の壁ラインができ、その間を住まう場所として設えた。
屋根勾配の構成と周辺環境が互いを引き立てあうものとなるように、素材やプロポーションの単純性を考慮した。
出土した弥生時代の土器のテクスチャーを調べると、押文型と呼ばれる模様があった。その模様を引きずるポーチと中庭左官壁のやわらかな影と外壁小波鋼板の細かな影とが織りなし、深みを与えてくれる。その場所に存在している時間に接続できるような抽象的で現代的なアプローチを試みた。
コンパクトなコストに対応するため、内外の構成や素材の単純性と共に住まい手、環境に連続的であるような住宅を目指した。
また、断熱性能等や1次エネルギー削減のための設備機器による空間の快適性とランニングコスト低減に寄与できるように工夫している。

依頼者の声: 

「南側の敷地に住宅竣工後間もなく2階建住宅が建ちましたが、中庭のお陰で冬の角度の浅い太陽光もしっかりとLDKに注がれ快適です。生活動線もすっきりとしており毎日快適です。」
「中庭の緑も育ち、家の中と外が一体的な雰囲気で広がりを感じます。」

その他の画像: 

玄関ポーチを見る。
ざらりとした左官壁によって柔らかに包まれる。

LDKから中庭を見る。

LDKと中庭を見る。
内外が一体化する空間。

LDKを見る。
天井の垂木現しの空間。
陰影が空間に深みを与える。

造作の洗面室を見る。
黒皮仕上げの鉄板と木によるシンプルな造作洗面。

子供室を見る。
プライバシーに配慮し、高い位置に窓を設けた。

中庭を見る。
四季折々の様相を内部に取り込む心地の良い空間。

設計者

ユーザー 永冶建築研究所 永冶祐太 の写真
オフライン
Last seen: 7ヶ月 1週 前
登録日: 2019-04-19 11:15

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