変形敷地なんてこわくない。

ユーザー 空間スタジオ 遠藤泰人 の写真

変形敷地は恐れるに足りません。

以前は45度60度などの角度以外は、構造材の機械での加工(プレカット)ができませんでした。大工さんが手で加工(手刻み)していましたので、なかなか手間がかかったものです。昔の私の例でも角度ではなく3/10(3寸)とか屋根に使う表記をしていました。それだと大工さんが屋根の感覚で墨付けができたからです。

いまは全く普通に機械でプレカットできるので問題ありません。しいていえば、屋根の骨組みの場合、場合によっては手刻みになる事がおきます。それでもそういう大工さんはまだ幾らでもいますので心配する事は全くありません。

問題になるのは設計能力の方ですね。方眼紙(コンピューター上でも)で設計しているような人は、かなり苦労するかと思います。なおかつ美的観点での話になると、そういう人達は「なるようになってしまった」という形になりがちですね。

人間の形は四角ではないし、手を振り回しても円ではないのですが、その辺を普通の感覚として持っている人は少ないです。天井高も2.4mが標準ですという人が多いですが、天井までサッシがある場合は天井高は低くても何ともないと言い切れる設計者が望ましいですね。

そういう設計者を見つけたら、できるだけ大きなスケールの模型をつくってもらって、どんな感じか確認すると良いと思います。1/30くらいの模型で内部も作ってもらうと、かなり実物に近いイメージが掴めると思います。

参考にしてください。