木のルーバーを生かしたインテリア

ユーザー 株式会社ヨシダデザインワークショップ 吉田明弘 の写真

天井にボードや天井板などを貼ることは普通ですが、天井板を張らずに木のルーバーとしてはいかがでしょうか。通常マンションやアパート、住宅の天井高さは2.4Mか2.5M程度とすることが一般的かと思います。当たり前のように生活をしていますが、少々息苦しく感じる場合があります。さらに天井には照明器具や火災関係の感知器が出てきます。ルーバー天井ではこう言った設備を裏側に隠すことができます。

この事例は小学校の教室ですが、天井を杉のルーバーにしたものです。天井裏を黒く塗装することで、実際の高さよりより天井が開放的に感じられます。角度によっては一面木の板に見えますが、人の歩く方向に対して直角に貼ることでその効果が得られます。天井のルーバーは緩やかにカーブして大開口の日よけルーバーに移行していきます。木に包み込まれたような効果が出ました。

単純なようですが、工事の簡略化のためのパネル化の方法、感知器や設備の点検口、照明器具の照明器具の納まり、蛍光灯の交換のための納まりなどこの欄では説明しきれない特殊なノウハウが必要です。

室内から外部に連なるルーバーが作る一味違った開放的なリビング、逆に狭い室内を広くする方法など応用ができます。是非ご検討されてはいかがでしょうか。
(撮影:北嶋俊治)