車椅子で暮らしやすい工夫

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

昨年計画させて頂いた関町の家では将来的に家全体で車椅子での生活を見据えたプランが必要でした。

まず…車椅子での回転に支障がないように各階で広めのホールスペースを確保しました。
とはいっても、敷地15坪に延床面積25坪の狭小住宅だったので…無駄がないように寝室、リビングの一角をホールに取り込みました。

木造2階建ての計画でしたが…狭小ということもあり、1階と2階に使い勝手の良いバルコニーがとれなかったため…思いきって部屋に続くバルコニーはあえて止めて、ホームエレベーターで屋上階まで行けるようにし、洗濯のことを解決しました。
屋上のエレベーターホールの一角を洗濯室にして洗濯機も屋上に設置しました。

車椅子での生活では毎日行われる家事の動線を第一に考え…エレベーター廻り等の共用スペースを多少無駄だと思っても、余裕のある計画が必要だと思っています。

固定観念にとらわれず、住む方の意見を採り入れながら…色々なケースを考えながら…
暮らしやすい究極の動線を考えてみて下さい(^^ゞ