溢れる物との葛藤

ユーザー アーキ・ラボ 一級建築士事務所 近江 彰 の写真

少し前までは、断・捨・離という言葉が本屋さんへいくと眼につきました。
やましたひでこさんの本ですよね。著作権や商標登録にかかわるので内容はふれませんが、
いい本です。単なる片付けを越えて生き方にまでたかめたのはお見事。

物を片付ける。(右から左に移動するのは片付けとはいいませんよ。)
その習慣がつき始めると、自分にとって本当に必要なものは何なのか、考え始めます。
欲心(物欲、本当はそれを越えて他の欲も)を巧くコントロール出来るようになってきます。
不要なもの、不適切なもの、その見極めはだんだん簡単に出来るようになります。

捨て始めると、本当にすっきりしますよ。

まず、そうですねだいたい手始めに亭主の趣味の物が場所塞ぎですから真っ先になくなります。
「あなた、こんなものいらないでしょ。」「え、それは俺がこつこつと集めてきた
ブリキのおもちゃだぞ。値打ちものばかりじゃないか。」「値打ちものなら早く換金しなさいよ。」
「捨てることが大事なのよ!」
奥さんにとってみれば価値がわからないのですから確かに不用品ですね。
ある日、私の目の前で交わされた会話です。奥さんはすっきりするでしょうね。
ご主人は「なんてことを言うんだ。」という目で睨んでいましたが。知りません。
奥さんがあなたにどの程度思いやりをもっているのかは、それはあなたの問題。

趣味までは、否定はしません。でも整理が進むと、人間関係もすっきりさせたくなるものらしいです。
わかります?。「あなた、ゴミ捨てに行ってきてね。ついでにあなたも乗っていっていいわよ。」
なんてね。燃えるゴミですかね、それとも危険物?