欠陥住宅に関して

ユーザー アーキ・ラボ 一級建築士事務所 近江 彰 の写真

欠陥住宅についてですが、私の監理及び欠陥調査の経験から感じたことは、
欠陥住宅の10%は最初から手抜きを意図していた本当に悪意のあるもの。
80%は職人または業者に知識、経験があるにもかかわらず、
ついやってしまったというものと、
知識、経験がないのにもかかわらず引き受けてしまったもの。
最後の10%は意図せざるもの(建築当初は普通の工法であったものとか
メンテナンスをまったくしなかったために劣化が進んだものなど)でないかなと思います。
つまり、欠陥は知識と経験のある(これが大事、所詮経験がものをいいます)
設計士が普通に監理すれば、防げることが大半。
もし不幸にして欠陥が判明した場合は、病気と同じで原因の早期発見と早期治療が大事。
放置して交渉に時間をかけるととりかえしのつかないことになる場合もあります。
当初の対応で業者の不誠実さが判明したら、交渉と補修は切り離すべき。