実施設計終了、と思いきや大逆転

ユーザー H₂O設計室 管理建築士 森大樹 の写真

先週、<吉川の子供部屋改造計画/Fuさんの家>のプレゼンがあり、今まで打ち合わせてきた内容に基づいた実施設計図書一式をこれで一区切りというつもりでお渡ししたら、急に悩みだしてしまったということでした。
どういう計画かというと、現在2階の9畳の部屋を男の子3人で使っているのを、吹き抜け部分に4.5畳程の床を作りトータルで13.5畳ほどにして、3つに分割し、かつ各部屋に入るときには他の部屋を通らなくてよい独立性を保たせるという計画です。

何をお悩みかというと、こんなお悩みです。
各室には寝るスペースとなるロフトを付けてほしいということで、既存の9畳の部屋の天井が高い断面形状を利用して、何とか2人分の寝ることのできるロフトを生み出しました。
Fuさん宅は1階のリビングが大変広く、子供たちが使う作り付けの大きな机が設置されていて、来年大学受験というご長男も1階で勉強しているということです。
そこで2階に勉強するスペースが不要なら、ロフトを作らなくても寝るスペースは取れるわけで、単なる物置き場となるような(本来の意味でのロフト)スペースは不要ではないかと悩み始めたというのです。

実施設計終了ということで、見積もりを取るべく施工業者さんも呼んでいたのですが、急きょ2案見積もってもらうこととなり、ロフト付き案とロフトなし案です。見積もり期間中に最終決定をしてくださいとこの問題はFuさんに託しました。

Fuさんといろいろと話しましたが、ロフトなし案に落ち着きそうです。
図面変更も難なくできそうだし、コストは下がる方向だし、まあいいか、という感じです。