家族の中で、声が小さくなりがちな人

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家づくりの話し合いは、
にぎやかになることがあります。

 

希望も、
条件も、
現実的な制約も、

 

さまざまな言葉が
飛び交う。

 

その中で、
自然とよく話す人と、
静かに聞いている人がいます。

 

発言が多い人が、
主導しているように見える。

 

一方で、
あまり口を挟まない人は、
「特にこだわりがない」と
受け取られてしまうこともある。

 

けれど、
声が小さいことと、
思いが小さいことは、
同じではありません。

 

遠慮しているだけかもしれない。

 

波風を立てたくないのかもしれない。

 

うまく言葉にできないだけで、
心の中には
はっきりした感覚があるかもしれない。

 

家は、
家族みんなが
毎日使う場所。

 

声の大きさで
形が決まってしまうと、

 

あとから
静かな違和感が
残ることがあります。

 

「私は、別にいいよ」

 

その言葉の奥に、
本当の気持ちは
隠れていないだろうか。

 

何も言わないのは、
満足しているからではなく、

 

諦めているから
ということもある。

 

話し合いの中で、
一度、
問いかけてみる。

 

「どう思ってる?」

 

急かさず、
正解を求めず、

 

ただ待つ。

 

言葉は、
安心できる空気の中で
少しずつ出てきます。

 

設計の場でも、
同じです。

 

発言の量より、
納得の深さ。

 

全員が
同じだけ話す必要はない。

 

けれど、
全員が
納得しているかどうかは
大切にしたい。

 

家づくりは、
多数決ではありません。

 

誰か一人の理想でもない。

 

それぞれの思いを
静かに重ねていく作業。

 

声が小さくなりがちな人の
言葉にこそ、

 

暮らしの芯が
隠れていることがあります。

 

にぎやかな意見の裏で、
見過ごされていないか。

 

少しだけ
立ち止まってみる。

 

その姿勢が、
住まいを
やわらかく、
偏りのないものに
整えてくれるのだと
感じています。

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