無意識に我慢してきたこと

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いまの暮らしの中で、
「不満はありますか」と聞かれると、

 

意外とすぐには
出てこないことがあります。

 

大きな問題はない。
住めているし、困ってはいない。

 

そう思っている。

 

けれど、
よくよく振り返ってみると、

 

無意識に
我慢してきたことが
いくつもあります。

 

朝、
少し寒い廊下を
当たり前のように歩いていること。

 

本当はもう少し
ゆっくりしたいのに、

 

落ち着ける場所がなくて
立ったまま過ごしている時間。

 

片づけにくい収納を、
自分の工夫不足だと
思い込んでいること。

 

どれも、
慣れてしまえば
気にならなくなります。

 

でも、
気にならないことと、
快適であることは
同じではありません。

 

人は、
環境に順応します。

 

多少の不便も、
「こんなものだ」と
受け入れてしまう。

 

それは、
悪いことではありません。

 

けれど、
家づくりを考えるときは、

 

その慣れを
一度ほどいてみる。

 

本当は、
どこで小さく
ため息をついているか。

 

どこで
少しだけ
無理をしているか。

 

それは、
大きな不満ではなく、

 

小さな違和感の積み重ねかもしれません。

 

光が足りないこと。
音が響きすぎること。
視線が落ち着かないこと。

 

誰にも言わず、
自分でも意識せず、
ただやり過ごしてきたこと。

 

家づくりは、
劇的な変化を
目指すものではなく、

 

その小さな我慢を
静かに解いていく作業。

 

「これくらいは仕方ない」

 

その言葉の裏に、
本当の希望が
隠れていることがあります。

 

無意識に我慢してきたことを、
否定しなくていい。

 

ただ、
気づくだけでいい。

 

気づいた瞬間から、
空間の見え方は
少し変わります。

 

大きな理想より、
小さな違和感の解消。

 

それが、
暮らしをやわらかく
整えていくこともある。

 

家は、
完璧を目指す場所ではなく、

 

無理を減らしていく場所。

 

無意識の我慢に
そっと光を当てることが、

 

これからの住まいに
静かな余裕を
もたらしてくれるのだと
感じています。

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