インテリアは順番で整う|和モダン×ホテルライクな暮らしのつくり方

「おしゃれな部屋にしたい」
模様替えをしたいけれど、
何から手をつければいいかわからない
インテリアや
住まいのご相談をお受けしていると、
このようなお声を本当によく耳にします。
SNSや雑誌で見かける
素敵なインテリア。
同じように真似してみたはずなのに、
なぜか自分の家ではしっくりこない。
その原因は、
センスが足りないからでも、
感覚がずれているからでもありません。
多くの場合、
「インテリアを決める順番」が
少し違っているだけなのです。
インテリアは「順番」で整っていく
インテリアというと、
家具や色、雑貨選びを
思い浮かべる方が多いと思います。
けれど実際には、
おしゃれで落ち着く空間ほど、
選び始める順番が
とてもシンプルです。
やまぐち建築設計室が
設計の現場で大切にしている流れは、
次の通りです。
空間全体のテイストを決める
生活感として「見せたくないもの」を整理する
本当に必要な家具の種類と数を考える
使う色を絞る
最後に、雑貨やアートで余白を整える
この順番を守るだけで、
空間は不思議なほど静かに、
整い始めます。
和モダンやホテルライクな家が
落ち着く理由。
和モダンやホテルライクな住まいに
惹かれる方はとても多いです。
それは単に「かっこいい」
からではありません。
・色数が少ない
・家具の高さが抑えられている
・光がやわらかく、陰影がある
・視界に入る情報が少ない
これらはすべて、
人が無意識に
「安心する条件」でもあります。
住まいは、毎日使う場所。
だからこそ、
視覚的なノイズが少ない空間は、
心まで静かに整えてくれます。
まずは「何を見せないか」を考える
おしゃれな部屋ほど、
実は飾っているものより
隠しているものの方が
多いのをご存じでしょうか。
洗濯物、郵便物、日用品、コード類。
それらが視界に入らなくなるだけで、
部屋の印象は大きく変わります。
インテリアを考える前に、
この空間では、
何を目に入れたくないか?
を整理することが、
最初の一歩です。
家具は増やすほど、
暮らしやすくなるとは限らない
「これもあった方が便利そう」
そうして家具を増やしていくと、
・動線が狭くなる
・掃除がしにくくなる
・空間が落ち着かなくなる
ということが起こりがちです。
和モダンや
ホテルライクな住まいに
限った事ではありませんが、
家具の数・高さ・配置が
とても重要です。
特に、
低い家具で視線を揃えるだけでも、
部屋の落ち着き方は
大きく変わります。
色は「3色まで」と決める
インテリアがまとまらない
理由のひとつに、
「色を使いすぎている」
というケースがあります。
おすすめは、
大きな差がないトーンで
構わないので
使う色を最初から3色に
決めてしまうこと。
ベースカラー(壁・床・天井)
メインカラー(家具・カーテン)
アクセントカラー(小物・植物)
色を減らすことは、
個性を失うことではありません。
むしろ、
空間に余白と品を与えてくれます。
インテリアは、
暮らしの設計でもある
インテリアは、
単なる飾りや模様ではありません。
どこに座るか
どこに視線が向くか
どこで一息つくか
その積み重ねが、
日々の疲れ方や心の余白に
影響します。
もし今、
模様替えやリフォーム、
新築を考えていて
整えたいのに、
うまくいかないと感じているなら、
それは感性の問題ではなく、
計画の順番の問題かもしれません。
暮らしを整える視点から、
住まいを一緒に考えたい方は、
いつでもお気軽にご相談ください。
このブログが、
家づくりや模様替えを考える方の
小さなヒントになれば幸いです。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
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