車と同じ感覚で家が買える?「残価設定型住宅ローン」のメリットと落とし穴
投稿日時:
2025-12-21 10:47
残価設定型住宅ローンというのがあるそうです。
▼残価設定型住宅ローン
死亡時などの売却を前提に、返済不要な「残価」を設定して利息分と残りを月々の支払額とする仕組み。
通常の35年といった住宅ローンに比べて月々の返済負担を抑えることができる。
残価を設定するためには土地の価値が高く、上に建つ住宅も耐久性や耐震性が高いことが欠かせない。
月々の維持管理も重要になる。
一部の団体が住宅メーカーなどと組んで先駆的に同ローンを提供している。
残価設定型住宅ローンとは 売却前提に月々の返済額を抑制
車を買うときにおなじみの『残クレ』が、住宅ローンにも登場しました。
月々の支払いをグッと抑えられるのが魅力ですが、数十年後の家の価値を保証しなければならないという側面もあります。
だからこそ、将来も『価値が落ちない』丈夫で質の高い家づくりが、これまで以上に重要になってきます。
でも、日本の家って価値がなくなるのでは?……
こう思われる方も多いはずです。
実際、日本の木造住宅は築20〜22年で価値がほぼゼロになると言われてきました。
だからこそ、この「残価設定型」は、どんな家でも使えるわけではありません。
銀行側も「30年後も確実に価値が残る」と認めた、ごく一部の高性能な住宅や、立地の良い土地に限定されるのが実情です。
「ローンに合わせて家を建てる」のではなく、「数十年後も価値を認められる家を建てるから、このローンが選択肢に入る」。
この順序を間違えないことが、将来の自分を守る最大の防衛策になります。