自宅にサウナを作るとき、まず決めるべき3つのこと
「自宅にサウナをつくりたい」
そう思ったとき、多くの方が気になるのは、どんなサウナがあるのか、予算はいくらか、設置できるスペースはあるか……といった具体的な条件でしょう。
もちろん、それらも大切です。
けれども、最初に考えるべきは設備や金額ではありません。
まず決めておきたいのは、自分がどんな暮らしを実現したいのかという視点です。
そこで今回は「自宅にサウナを作るときに、まず決めるべき3つのこと」をご紹介します。
1. どんな“サウナ体験”を求めているのか
ひと口にサウナといっても、そのスタイルはさまざまです。
短時間で体を温めたいのか、本格的に汗を流して“ととのいたい”のか。
あるいは、家族と一緒に楽しみたいのか、自分だけの隠れ家的な空間にしたいのか。
「求めるサウナ体験」が違えば、選ぶべき設備や広さもまったく変わってきます。
たとえば、コンパクトに導入できる電気式サウナは手軽ですが、薪ストーブサウナのような“炎の揺らぎ”は味わえません。
逆に、本格派にこだわりすぎると、日常で使う頻度が落ちてしまうこともあります。
まずは「どういうサウナ時間を大切にしたいか」を、言葉にしてみることが第一歩です。
2. 生活のどこに組み込むのか
次に考えたいのは、暮らしの中での“動線”です。
浴室の隣に設ければ、風呂との連携がスムーズになります。
庭やベランダに置けば、外気浴まで一連の流れを楽しめる。
一方で、空き部屋や地下室を活用すれば“秘密基地”のような特別感が生まれます。
「使いやすさ」と「雰囲気」をどう両立させるか。
これは設計の工夫で大きく変わる部分です。
せっかく導入しても「動線が悪くて面倒」となれば、結局使われなくなってしまいます。
どこにサウナを組み込むか――。
これは、自宅サウナの満足度を大きく左右する選択になります。
3. 誰と共有するのか
最後に意外と重要なのが、「誰と使うのか」という視点です。
自分専用の空間として集中したいのか。
家族と一緒に楽しみたいのか。
友人を招いて“ととのい時間”を共有したいのか。
使う人の範囲によって、サイズやデザイン、さらには換気や防音の考え方まで変わってきます。
「自分だけのサウナ」と「家族で楽しむサウナ」では、求められる環境は大きく異なるのです。
■まとめ
自宅サウナは、単なる設備ではなく、暮らしそのものを変える存在です。
だからこそ、
どんな体験を求めるのか
生活のどこに組み込むのか
誰と共有するのか
この3つをまず決めることが、失敗しないための大前提になります。
設備やコストはその後で十分。
逆に、この3つがあいまいなまま進めると「なんとなく導入したけど、思ったように使っていない」という結果になりかねません。
サウナをつくることは、暮らしをデザインすること。
理想のサウナ体験をイメージすることが、最高の“ととのい時間”への第一歩なのです。