土地探しのポイント(高低差)⑥
先日からは、土地探しの時に話題になりがちな
土地の高低差についてお話しています。
高低差のない土地がいいのはわかるけど。。
そんな土地ばかりでもないのも現実。
高低差って言っても、どの程度まで大丈夫なのか。
その基準になる高低差についてお話しました。
今日はその続きです。
昨日は、基準の二つ目として、「2m」があり、
その理由をいくつかお話しました。
今日は。
その中でも、既存で敷地内外に擁壁がある。
そんな場合は、いろいろと厄介だというお話を
していこうと思います。
もともと擁壁があるなら、新設しなくていいから
ラッキーなんじゃない?
って思う方がいるかもしれません。
もちろん。
新しく造成した住宅地ならいいんですよ。
困るのは、古い擁壁ですよね。
古い中でも、石積とか危なそうなものは別として
鉄筋コンクリートとか間知石による擁壁の場合です。
鉄筋コンクリート製だから、古くても頑丈そう。
見た目はそう見えるかもしれませんが。
そうでもない場合が多かったりします。
2mを超える擁壁の場合は、何らか許可がありますよね。
その申請書類等を、所有者が持っていればいいのですが、
おおよその場合は、持っていません。
そんな時は、県や市に行って、その擁壁の許可履歴を
探すことができるんです。
その履歴があれば、当時許可をとった擁壁なので、
役所も認めてるわけだから、安心だと思うかもしれません。
でも。
詳細な資料が残ってる可能性は低くて、
申請を受けたか、検査をしたかくらいの情報だけだったり、
申請は受けてるけど、検査を受けてないなんてことも
結構あります。
検査を受けてないとなると、申請通りできてない
可能性もあって、なかなか安全とも言えません。
ちなみに。
この擁壁の履歴は、ある方が稀で、ないことが多い。。
履歴が見つからないと、擁壁の安全性を確認するのは
とても難しくなりますね。
一部壊してみてみるわけにもいきませんから。
なので。
古い擁壁がある場合は、その擁壁の履歴を探してもらい
それがないようなら、候補から外す方が賢明です。
それと。
2種類の擁壁を組み合わせてる場合も注意が必要です。
「2段擁壁」っていうんですけど、そのほとんどは
安全とは言いにくい状況ですから。
長くなったので、明日に続きます。