家具のある暮らしから、間取りをデザインするという選択。奈良で心地よく、美しく、そして理にかなった住まいを考える──和モダン×ジャパンディの融合による、建築とインテリアの関係性を深く掘り下げた空間設計論。

※家具配置から考えた間取り設計。
天井・床・壁・家具が一体化したリビング空間は、
暮らしの動線と視線を整え、
素材と静けさが融合する
和モダン×ジャパンディの象徴的設計提案です。
暮らしの心地よさは、
インテリアと
間取りの“対話”から生まれる。
計画段階から考える
「家具ありきの間取り設計」という常識。
家づくりの起点は「家具のある風景」から。
家づくりを考え始めたとき、
多くの人が
まず気になるのは「間取り」です。
しかし、
実はその間取りは、
家具のサイズや配置、
動線の質によって
大きく左右されることを
ご存じでしょうか?
やまぐち建築設計室では、
間取りを図面で考える前に
「家具と暮らしの関係」を重視します。
家具は“後から合わせる”ものではなく、
最初から“暮らしの軸”として
設計に「配置計画」として
取り込むべき存在です。
「日々の快適さ」や「家族との距離感」
「片付けやすさ」までが
空間デザインの重要なテーマとなります。
今回のblogでは
暮らしに密接に関わる
家具配置と間取り設計について、
やまぐち建築設計室の
設計思想や住まいづくりの哲学をもとに、
深く掘り下げてみたいと思います。
なぜ“家具から考える
”間取りが必要なのか?。
■家具を起点とした空間設計の重要性は、
収納計画にも深く関係しています。
暮らしの整いは、「しまう場所の設計」
から始まると言っても過言ではありません。
参考blog
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail569.html
家づくりは、
家そのものを建てることが
ゴールではなく、
「その家でどう暮らすか」という
視点を持つことが本質です。
ところが、
多くの設計では
間取り図からスタートし、
その後で家具を入れるという順番が
踏襲されています。
しかし、
家具の存在は空間の印象を決め、
生活のしやすさに直結します。
家具のサイズ、配置、
使い方を前提に設計することで、
空間の余白や動線が整い、
日々のストレスを
減らすことができるのです。
家具(暮らしの道具)を決める
動線と使い方をイメージする
それに適した間取りと寸法を整える
このプロセスは、
住宅設計における
「暮らしをかたちにする」ための
具体的な手法であり、
住まい手さんの暮らしの心地と
価値観を反映した
オーダーメイドな空間づくりを
可能にします。
設計段階で
見落とされがちな「家具と空間の対話」。
■家具がもたらす
圧迫感や視線の抜けに
配慮した設計は、
生活のしやすさに直結します。
〇参考blog
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail568.html
間取りの設計では、
部屋の広さや位置だけでなく、
「その空間でどう過ごすか」という
生活のリアリティが不可欠です。
たとえば、
リビングでゆったりと過ごすには、
ソファの背面に通路が必要ですし、
ダイニングでは
椅子を引く動作が
スムーズにできるスペースが
求められます。
家具を置いた際に
圧迫感を感じないバランス、
視線の抜け、
収納との関係性、
生活音の広がり方──。
こうした要素を事前に把握し、
家具と空間が
調和するように設計することが、
暮らしの心地よさにつながります。
さらに照明の位置や
窓からの自然光の入り方も、
家具の配置によって
印象が変化します。
光の当たり方により、
素材の質感や
空間の表情が豊かになり、
インテリアが活きる設計へと
昇華されます。
家具と暮らしの対話を
設計に取り入れる。
家具は単なる道具ではなく、
「暮らしの背景」であり
「空間の骨格」でもあります。
ソファの位置、
テーブルの向き、
収納の高さ・・・・・。
こうした家具の設計要素は、
生活の一部として
住まいに取り込まれなければ、
使い勝手や心地よさは
半減してしまいます。
やまぐち建築設計室では、
初回のヒアリングから
家具と暮らし方の関係を
丁寧に探っていきます。
■ソファの高さやテーブルの位置、
椅子を引いたときの
動作ひとつひとつを
空間の中でどのように受け止めるか。
家具と暮らしを調和させるためには、
動線の“質”にも目を向ける
必要があります。
〇参考blog
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail567.html
たとえば、
「どの位置に椅子を置くか」
「その動作の先に何が見えるか」まで
想像しながら
空間を設計することで、
空間に命が吹き込まれていくのです。
和モダン×ジャパンディとインテリア配置。
やまぐち建築設計室の設計において、
多くの住まい手から
共感を得ているのが、
和モダンやジャパンディスタイルの
インテリアデザインです。
このスタイルは、
空間の「静けさ」と「温かさ」、
そして「整えられた美意識」が
調和するものです。
たとえば、
床材にはグレートーンの
タイルや明るさの要素を持った
フローリング、
壁面には和紙クロスや珪藻土、
そして家具には
温かみのある天然木材を。
こうした素材の選び方と配置は、
インテリアと
間取りを一体のものとして
構成する意識が求められます。
インテリアと建築が
断絶している空間は、
どこかチグハグな印象を与えますが、
統一された設計思想によって
融合された住まいは、
使いやすさと美しさを
兼ね備えた空間となります。
家づくりを始める人へのアドバイス。
・家具のサイズを測る習慣を持つ
・模型や図面上で家具を仮配置してみる
・家具屋を巡り、実際に座り、
歩き、体感する
・写真やPinterestなどで
“理想の空間”を言語化する
こうした一つひとつの行為が、
「理想の暮らし」を
建築に変換する第一歩となります。
間取りとは、
暮らしを整えるための「器」です。
住まいに「美しさ」と
「使いやすさ」を両立させたい方は、
そういう部分を含めた
住まいの要素を考えてみてください。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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