眺望のいい家で暮らすには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日まで、設計というプロセスを
細かく分解して、各プロセスにおいて
考えた方がよさそうな内容をお伝えしました。

結構、大事な内容を含んでいると思うので、
これから設計をスタートされる方には、
参考になるのかなと思います。

ずいぶんと長く続いてきましたので、
今日は気分転換で、違うお話し。

土地探しからご一緒させていただいてる、
とある方のお話しになります。

こちらのお客様。
どんな家を望んでいるのかというと。。

一番は、眺望を楽しみながら暮らせること。

疲れて帰った家で、眼下に広がる眺望を
楽しみながら、ご家族でゆったりとくつろぐ。

とっても素敵なヴィジョンですよね!

なので、そのヴィジョンを実現できる土地を
探していくことになります。

眺望がいい。

そんな土地を探していこうとすると、
いくつか考えた方がよい内容があります。

もし。
土地の地域全体が緩やかな勾配にある場合、
南側隣家との高さに差があまりないとすると、
2階にLDKを持ってきても、
隣家の屋根形状しだいでは、屋根が
見えてしまう可能性があります。

もちろん。
敷地のどこに道路があるかで
変わってきますので、南道路でしたら、
候補には挙がりそうです。

では、隣家との段差もあるような地域の場合、
隣家の屋根は見えませんが、いくつか気になることが
ありますね。

一つは、隣家との間で高低差が2m超えると、
崖条例という規制がかかるので、
新しく擁壁を造ったりする必要が出てきます。

二つ目は、おそらくですが。
その敷地へ至る道路のどこかが急こう配なケースも。
徒歩だと、坂の上り降りが大変です。

車だから大丈夫!とは思いますが、
雪が降ったりすると、大変かもしれません。
いつも雪がある地域でしたらいいのですが、
稀に雪が降るエリアだと、困りますよね。

三つ目。
山の頂上でしたら大丈夫なのですが、
昇っていく途中に敷地がある場合だと、
道路が斜めなので、敷地とすり合わせるのが
結構難しいかなと思います。

車を斜めに停めたりすることになることも。

さらに。
勾配しだいではありますが、道路との間に、
擁壁が必要な場合も出てきますよね。

最後に。
眺望のよい方角が北向きだとすると。。
南側隣家の方が土地が高くなってることも。

その場合、光を取り入れるための工夫が必要なので
注意してくださいね。

細かく話すると、もっとあるのですが、
大きな項目は以上です。

その土地をどう生かしながら家づくりをするのか。
その辺は、設計士に相談しながら土地探しがオススメ。

いろんなアイデアやアドバイスをしてくれると
思いますよ。