外壁って何がいいの?⑨(ガルバニウム鋼板2)

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昨日からは、外壁材として。
人気の高い、ガルバニウム鋼板のお話ししてます。

ひと昔前の亜鉛鋼板とは違って、
錆びが発生しにくい鋼板なんです。
そんなお話しでしたよね。

強いメッキがしてあるので、メンテナンスが必要なし。
なんて説明するプロがいるくらい、長持ちな素材ですね。

むむ。
なんだか回りくどい言い方をしましたが(笑)

メッキが強くて、錆びが発生しにくい。
だから、メンテナンスがないくていい。。。

実は、そんな三段論法みたいな流れではありません。

大前提なんですけど。。
ガルバニウム鋼板の外壁といっても、15年ほどで
メンテナンスはした方がよいと思います。

どういうこと?
と思った方いますよね。

今日は、そのお話しをしていこうと思います。

ガルバニウム鋼板は、鉄板に強いメッキがしてある。
なので、雨風や紫外線でも劣化しにくいです。

だったらやはり。。

いやいや。少し待ってください。
こちらをご覧ください。

何やら、うろこみたいでギラギラした色合いですよね。
これ。
実は、ガルバニウム鋼板の素地(そのまま)です。
何も化粧をしないと、この色なんですよね。

もちろん、このまま採用してもいいですよ。
でも。
これが外壁全体になるとどうなると思いますか?

ご想像の通りかもしれませんが、ギラギラしすぎて、
ご近所に迷惑かも。。

この色柄とツヤが好きであればいいのですが、
なかなかいないかなと思います。

実際、外壁を決めるときに、このギラギラを見ることは
ほとんどないと思いますから。

何かっていうと。。
外壁等に使うガルバニウム鋼板って、
鋼板素地の上に、色を塗装をしているんですよね。

なので。
いろんな色をセレクトすることができます。
こんな感じ。

ちょっと待って。
塗装ですよね。

そう。塗装って、永遠に性能を保つことはなくて、
紫外線の影響で、塗装の性能が落ちていきます。

15年も経過すると、表面の塗装は劣化して、
色が褪せたりするんです。

黒い外壁が、いつの間にか、グレーに。。
なんて。

もし、その色褪せが気にならないのであれば、
そのまま放置しておいても、雨漏れの原因になったりはしませんし
外壁の性能としては、保持してます。

塗装が剥げて、見た目がよくないか、ギラギラしてるかですね。

まとめると。
メッキが強くて、錆びは発生しにくい。
でも。表面の塗装は、紫外線で劣化する。

なので。
ガルバニウム鋼板でも、メンテナンスが必要。
そんな流れとなります。

長くなったので、続きは明日へ。