外壁って何がいいの?⑧(ガルバニウム鋼板1)

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代表的な外壁仕上げとして、
窯業系サイディング(いわゆるサイディング)について
ここ数回お話ししてきました。

どんな見え方が好きなのか。
それによっては、サイディングで実現できます。

というか。
色柄含めて、バリエーションが豊富なので、
使い方次第で、いろんな見せ方できますね。

さて。
次にご紹介する外壁材は。。。

実は、窯業系サイディングより人気が高い素材。
何かというと。

ガルバニウム鋼板です!

とてもよく聞く名称なんですけど。
もしかしたら、初めて聞く方がいるかもしれないので、
大まかに説明しておこうと思います。

鋼板という名前の通り、芯材は鉄板です。

なんだぁ。鉄板か。。
古い家みると、錆び錆びになっている。
あの外壁なんでしょう??

そんな声が聞こえてきそうです。

鉄板というと、錆びるのではないか。
もちろん、それって、イメージでなく、その通りです。

ただ。
ひと昔前の鉄板(古い家に使われてる鋼板)は、
亜鉛鉄板っていう名称で、ガルバニウム鋼板とは違います。

亜鉛鉄板というと、鉄板に亜鉛でメッキしたもの。
亜鉛メッキがさびやすいので、想像しているより早く、
錆びが発生してきてしまいます。
(詳しい内容はさておき)

つまり。
放置しておくと、10年もいかないくらいで、
亜鉛だけでなく、鉄板も錆び始めてしまいます。

鉄板がさびてしまうと劣化してしまうので、
短いピッチで、塗装等が必要になる素材です。

最近は、この亜鉛鋼板に代わる素材として、
ガルバニウム鋼板が主流なんですよね。

では。
ガルバニウム鋼板って何かというと。
メッキに亜鉛だけでなく、アルミニウムを加えたメッキが
してあるんです。

アルミって、錆びるイメージありませんよね?
そう。それって、対候性がとてもいいので、
メッキの持ちがいいんです。

なので、鉄板が錆びないというと嘘になりますが。
(実際、錆びないっていうプロもいますが)
ものすごく錆びはしにくくなってるんですよね。

なので。
ガルバニウム鋼板を外部に使うと、長持ちします。
つまり。
メンテナンスの頻度が少なくて済むということになります。

金属っぽい質感が好きな方もいますが、
このメンテナンス性を考えて採用を検討される方が
多いかもしれません。

ここでは。
鉄板なんだけど、錆びはほとんどないのが、
ガルバニウム鋼板だよって、理解いただければよいです。

長くなってしまったので、続きは明日へ。