自然を生かした建築

ユーザー オープンサイト建築設計事務所 双木洋介 の写真

「自然の活かし方」は様々ありますが、空間へ風景を取り入れる際にはよく「借景」という手法が取られます。これは風景を絵画の代わりに額縁のように切り取って見せることから、このような名前がついたと思われますが、今回ご紹介したいのは、絵画的に「見る」ための借景ではなく、自然をより身近に感じるための仕掛けをご紹介したいと思います。

こちらの写真は崖沿いに建つ住宅ですが、リビング上空に大きく開口を取っています。ここで特徴的なのは、実は窓から奥行き方向の距離を極端に短くしていまして、要するに窓沿いにずっと続く長い廊下、という空間にすることで、風景を「見る」ではなく「体験する」ものとして扱っています。 見るだけではない「自然の活かし方」を試していきたいと思っています。