暮らしの様々な価値観として二世帯住宅で暮らすという選択肢。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

お互いに助け合えるための拠点
二世帯住宅を建てる方も
当然ライフスタイルはそれぞれで、
やっぱり一番大切なのは
住まい手さんの
暮らしやすさだとは思っています。

ただ、僕がいままで
お手伝いしてきた中で感じたことは、
やっぱりどこかに
世帯間同士の接点を
持たせるべきだなとという事。

できることなら
完全に分離しちゃうのは
避けたいですね。

ベタな言い方ですが、
仲良く暮らせれば
いいなと思っています。

仲良くというのは、
お互いに必要なときは助けあったり、
おじいちゃんおばあちゃんが
孫と一緒に
遊んだりっていうことです。

食事にはこだわり
お風呂は
譲り合い・・・・・。

ただ、食事は基本的に
別のほうが
良いと思っています。

時々一緒は良いと思いますけど
食事というのは
育ってきた環境それぞれで
家庭の色が
濃くでる部分なので、
味やメニューや作り方なんかも、
家庭ごとに違うと思うんです。

さらに若い奥様と
年配の奥様では
好む味もまるっきり違うし、
それを一緒にしようっていうのは
大変な場合が多いですから。

仲が良いので
キッチンは一つで、
という住まい手さんも
いらっしゃいますが、
今までそれぞれでやってきたのに、
同居してから
一緒にやって必ずうまくいくとも
限らないので、
簡単なものでも良いので
キッチンは2か所つくることを
お勧めしています。

逆に、お風呂は
タイミングをみながら
使う事が可能であれば
共有でも良いかと思います。

お風呂は二つ付けると
建築費だけで
100万円以上コストアップしますし、
エネルギーの点でも
1つのほうが効率が良いと言えます。

給湯のエネルギーは
光熱費の1/3ぐらいを
占めてしまうんですが、
エネルギーの使い方を考えると
それでお風呂が2箇所ある・・・・。

さらに割合が
高くなってしまうんです。

想像すると分かりやすいですよね。
特に人が入れ替わり「バスタブのお湯」を
入れ替える生活文化、
追い炊きを考えていない
ご家庭では時に・・・・・。

お風呂はキッチンに比べ
使用する時間も短いので、
可能であるならば
お互いに譲り合ったりしながら
一緒に使う事ができれば
と思います。

つかず離れずの距離感。

あとは、
お互いにくつろぐ事が出来る
居場所=リビングも
それぞれにあるほうが良いと思います。

大人はそれぞれのエリアがあって、
子供だけが
両方を行き来できるのが
ある意味では理想かなとも思います。

大人同士はそんなに
お互いのエリアに
入り込むことはないですよね。

孫の世話は大変だとは言いますが、
やっぱりおじいちゃん
おばあちゃんも
孫と遊ぶのは楽しいと
思える人が多いと感じています。

それに、日常的に
親世帯と孫が一緒に過ごすことが
自然になっていれば、
若夫婦にも時間的余裕も生まれますし
気持にも余裕が生まれる事に
つながるのでは?

僕も実際に「同居」ですから。
結婚して同居して
親子夫婦間に生まれる
色々な見えない部分を見てきました。

共働き家庭にも
親との同居はメリットが
高いと言えます。

上手にお互いに住み分けて
協力し合えれば、
二世帯住宅は
得なことが多いんじゃないかと
思います。

冒頭にも書いたように
ライフスタイルは
家庭それぞれなので、
つくり手側から
こうしたほうがいいと
断言はできませんが、
私自身二世帯住宅で
メリットをたくさん感じているので、
もっと二世帯住宅の良さが
派生すればと思います。

ご相談はオフィシャルホームページから
気軽にお申込みください。

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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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※二世帯住宅計画のポイント