窓ってどう決めるの?⑤

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昨日は、窓の開き勝手として、
日本では一番認知度のある引き違い窓について
ご紹介させていただきました。

引き違い窓でいいんじゃない?
それも一つの方針ですが、気になる点もあるので、
しっかり理解して、適所に採用していきたいですね。

さて。
今日ご紹介する窓について。

LDKであれば、南側に面して大きな窓!
そんな風にイメージされる方が多いと思います。

昨日ご紹介した、引き違い窓は、
その有力候補の一つになりますよ。

でも。
引き違い窓って、閉めている時も開いている時も
窓の真ん中に枠が見えてしまいます。

南側のデッキとか庭と一体感を!
という要望があると、その枠が気になったりするケースも。

そういった場合は、どんな窓がいいんでしょうか。

いくつか種類があるので、順にお話ししていきますね。

まず一つ目は、一番シンプルなスタイル。

それはズバリ。
FIX窓(はめ殺し窓)ですね。

当然ですけど、窓の真ん中には枠はありませんから。
何にも邪魔されず、庭を堪能できますよね。

っていうか。
そんな大きなFIX窓ってあるんですか??
そんな声が聞こえそうです。

断熱性能とか、状況によって最大サイズは異なりますが、
2枚の引き違い窓くらいの大きさはできますよ。

でも。
開閉できないので、出入できないし、換気できないし。。

確かにその通りです。
でも。その窓から出入りや換気しなくても、
近くに別で違う窓を設ければクリアしますよね。

もちろん、全てをFIXにする必要はなくて、
目的に応じて、変えていけばいいんです。

ちなみに。
全館空調+全館換気を導入されている方は、
そもそも窓を開ける機会がかなり少なくなるそうですので、
別で出入ができれば、FIX窓多めでもいいそうです。

もし、吹き抜けなんかがある場合は、
吹き抜け上の窓って、開ける必要ないので、
FIX窓が多いですよね。
それをイメージしてもらうといいかもしれませんね。

そうそう。
開閉以外で、気になるポイントがあります。
大きな窓の場合は、共通なんですけど。。

窓が割れてしまった場合、取り換えの大変さ。
吹き抜け上であれば、よほどないと思いますが、
リビングに面した場所ですと、可能性はゼロではないので。

ガラスが大きい分、ガラス代はもちろんですが、
取付費用も高めになります。

とはいえ。
スッキリとした見え方を重要視するのであれば、
こちらの窓が有力かもしれませんね。

ついつい長くなったので、続きは明日へ。