下地材をおしゃれに使う②

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日ご紹介したOSBという木質系のボード。

自分で棚をつくったりするのであれば、釘が効くので
自由に固定できて、オススメ。

ただし。ガレージに使う場合は、注意が必要ですよ。
そんなお話しでした。

ちなみに。
昨日お伝えし忘れたのですが、OSBって、仕上げというより
構造用として、下地(見えなくなる)として使う目的の素材。

見せる目的ではなくても、うまく取り入れれば、
素敵に仕上げることができるんですよね。

今日お話しする素材も、そういう意味では、
下地材になります。

こちらご覧ください。

こんな風に屋根の下地材として、使われることが多く、
硬質木片セメント板といいます。

どんな素材かっていうと。
木片とセメントとを混ぜて、板状に圧縮成形したものです。
昨日のOSBは木質系ゆえに、燃えやすいのですが、
こちらの素材は、セメント系なので、燃えにくいですね。

いずれにしても、屋根や壁の下地材として
よく使われます。

そこで、こちらをご覧ください。

カウンター下の壁。
モルタルみたいな、グレーの壁になってますよね。

実は、こちらが、硬質木片セメント板なんです。
モルタルみたいなマットな質感が、なんともかっこよく見えます。

通常は仕上げに使わないのですが。。
どんな経緯で採用したのかを説明させてください。

この家の工事中に、お客様と現場の進捗を確認したんです。

その時に、現場で、床を傷つけないため、
養生の目的で、このボードを置いていたんですよね。

壁とかの下地でもなく、養生目的だったんです!

それをお客様が、ご覧になったら、
「これって壁に使えますか?」って問いかけが。

使えないことはないですよ。
現場担当者はビックリですよ。

でも。是非に!という話になって、そこに置いてあったボードを
急遽仕上げ材として採用したんです。

リビングの別の壁に、モルタル風の壁紙を使っているのですが、
それに比べると、質感がリアルで、かっこよかったりしました。

ただし。
表面をどう仕上げるのか、コーナーをどう納めるのか
といったことは、ルールがないので、現場で考えて、
仕上げました。

モルタルのようなマットな質感で、フラットな壁がほしい。
ということであれば、こちらの素材はオススメです。

ただし。
採用するときは、設計士さんにしっかり相談してくださいね。

明日はまた、違う素材ご紹介していきます。
お楽しみに!