リノベーションの現場がほぼ完成、工事中の養生が外されて仕上げの要素が見える段階に、今回の空間の主役となるアイランド型キッチン(キッチンハウス・ベーシックプランカスタマイズ)の工夫も鮮明に彩りよく。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※キッチンハウス・ベーシックプランカスタマイズ(アイランド型キッチン)べトングレーを採用して左官材モールテックスのような雰囲気に・食洗機はボッシュ

リノベーションを進めていた現場。

空間のカタチと要素、

グレージュモダンの空間が際立つ提案デザイン。

工事中の養生が外れたところで

仕上げの確認段階。

今まで養生で隠れていた部分が

目視で確認できるように。

今回はどちらかといえば「狭小」空間ですが

空間に広がりを生み出す

効能として「ライティング」と「表情の素材感」にも

インテリアの工夫が詰まっています。

床を照らす意味ではなくて

空間の隙間を照らし「奥行き」をつくる事で

立体的な奥行きを

実際の空間以上に感じる仕掛け。

今回のキッチンは「アイランドキッチン」としては

サイズが大きめのものを採用していますが

それでもカウンターと実際のサイズ感に

ギャップを生み出す「くぼみ」がある事で

キッチン周辺のサイズ感に「違い」をレイアウト。

狭小の工夫を盛り込んでいます。

そして、キッチン背面の収納はトール型をレイアウトして

普段家電類は「見えない」ように。

必要な時に開放する使い方。

同じ雰囲気ではなく、

配色を変えての二色展開で

背面収納は白基調、

キッチンは黒基調で、

モノトーン空間を演出して

壁・床とイメージがリンクするように。

同色化して「要素」が少なく見える事で

スッキリとした空間になり

狭さを感じにくくなります。

空間を広く感じる「レトリック」は色々とありますが

建築の空間には「それ」だけではない

場所の魅力をどのように設計するべきか?

という感度が大切。

今回の建築プランには

広さを生み出す工夫を随所に

めぐらせています。

天井までの「サイズ」もそうです。

扉と壁と天井の関係性。

場所の価値を最大限で

最適化する感度をいつも計画に盛り込んでいます。

過ごし方と心地、

そして場所の持つ意味を設計とデザインの工夫。

現場はもう少しで完成。

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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
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※キッチン背面のトール型収納ユニットは白が基調の「ルーナ」でグレージュ空間に浮きとゆとり感を生み出すデザインに(現場造作で天井と壁を照らす間接照明)

※アイランドキッチンをダイニングテーブルとしても使うことが出来るように対面型カウンターとなるプランに