床の仕上げは何がいい?⑦(無垢材の傷)

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昨日は、挽板の複合フローリングについて
お話ししました。

幅広タイプで、高級感出せますよ。
そんなお話しでしたよね。

さて。
今日のお話しは、無垢フローリングについてです。

以前、話聞いてますよ!
って思われた方がいるかもしれませんね。

今日のポイントは、
樹種の違いとかのお話し。

ひとえに、無垢フローリングといっても、
いろんな樹種がありますよね。

どの樹種を選んでいくといいのか。
その辺のポイントをお話しできたらと思っています。

みなさん。
樹種って、どんな風に選びそうですか?

一番わかりやすいのは、色合いでしょうか。

明るめがよければ、メープルやオーク。
中間であれば、チェリーやチーク。
濃い目がよければ、ウォルナット。

どんなインテリアにしたいのか。
それを手掛かりに、決めていくのもいいと思いますよ。

と言いたいところですが。。

色「だけ」で決めることができるのは、
複合フローリングが条件になります。

なぜ?と思いますよね。

複合フローリングは、表面にコーティングがあるので、
どの樹種でも、傷のつきにくさが、同じですから。

ただ、無垢材の場合は様子が異なります。
樹種によって、堅さや肌触りが全く違うんですよね。

例えば。
オークやチークなんかは、密度が高いので、
とても堅くて、肌触りもつるっとした感じ。

逆に、杉とかパインなんかは、密度が低く、
とても柔らかくて、サラッとした感じです。

柔らかい杉であれば、冬場に裸足で触っても、
極端な冷たさがないと思えたりしますし、
優しい感じなので、ついつい床に座ったり、
寝転がったりしたくなると思いますよ。

でも。
その柔らかさゆえに、傷がつきやすいんです。

なので、傷を「味」と思える方でなければ、
相当なストレスになってしまうかもしれません。

傷が好きでないのであれば、堅い樹種にするのが
オススメです。

無垢フローリングを選ぶときの大事なポイントなので、
設計士さんとも相談しながら、
最善を探してくださいね。