照明計画ってどうしたらいい?⑫(階段の照明)

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昨日は、ブラケットライトの事例をご紹介しました。

機能性というより、見た目のデザイン性を重視した。
そんな事例もありましたよね。
機能性だけでなく、見た目の演出で採用もいいもんです。

今日は、階段の照明について質問いただいたので、
その返答しながら、お話ししていこうと思います。

階段の照明って、ダウンライトにするのもいいのですが、
メンテナンスが困りますよってお話ししていました。

なので。
ブラケットライトが、メンテや明るさからいうと、
いい場合が多いということでした。

質問として。
階段がゆったりした幅あればいいのですが、
通常の階段幅で、ライトが出っ張ると、邪魔なのでは?
とのこと。

想像してみると、確かにそう思ってしまいますよね。
壁から出っ張ることはその通りですが。。

頭の当たらない高さで、かつ背伸びすれば届く高さに
設置すれば、階段の昇降に影響はありませんよね。

それでも。
「圧迫感」までは軽減できないのは事実です。

では。そのほかに方法がないのか。
ってなりますよね。

もちろん、いくつか方法はあります。

まず一つ目。
以前ご紹介した、ペンダントライトです。
ライトを手の届く高さにしないと、メンテは厳しくなりますが、
天井のダウンライトに比べると、楽ですよね。

しかも、上からぶら下がっているので、
階段の幅を狭く感じさせるわけでないので、
圧迫感を感じることもないでしょうから。

全体を照らせるという意味でもいいかなと思います。

次は。
埋め込みの照明。
足元を照らすための、足元灯を何か所かに設置。

階段で、何か作業をするのでなければ、
段になっている足元をしっかり照らしていれば、
昇降には支障ありませんから。

ぼんやり階段室を明るくするより、
安全に昇降できるのではないかと思います。
もちろん、メンテはしやすいし、圧迫感もないですよね。

さらに。
階段手摺を使ってこんな感じ。

手すりは既製品でなく、製作になってしまいますが、
手すりの下面に設置することで、足元が連続して明るくて、
しかも、光源が見えないので、まぶしくないです。
メンテは、問題なしですよね。

階段の照明って、いろいろやり方があります。
というか。
階段だけじゃないですけどね。

いろんな方法があるので、どんな雰囲気にしたいのかを
設計士さんに相談しながら、いろいろ決めてみてくださいね。