和室ってあった方がいいの?⑥

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日ご紹介した和室。

リビングの脇にあるのですが、一体で使うというより
独立して使うことを意図した形でした。

ちょっとした違いなんですけど、
しっかりと独立したような印象でしたね。

今日は、もう少し違った事例をご紹介しましょう。

あれ?
タタミコーナーにしては大きいかな。。
なんて思ったかもしれません。

昨日までのタタミコーナーは、LDKの脇にありましたよね。
あくまで。
メインはLDKで、サブスペースといった感じでした。

でも。
こちらの場合は、リビングそのものが畳なんですよね。

小上がりになっていて、中央は掘りごたつに。
畳の縁に腰かけてもいいですし、机のまわりに座ってもよし。

ダイニングも兼用ですか?
と聞かれそうですが、ダイニングは別であります。

もちろん。
食事を運ぶことを厭わなければ、こちらで食事もOK。

よく考えてみると、古い家ですと、「茶の間」があって、
そこがリビングになったり、ダイニングになったりしました。

そんな感覚に近いのかもしれませんね。

畳が好きなんだけど、腰かけたり、立ちあがったりするのが大変。
そんな方には、こんな掘りごたつ式のリビングはいいですよ。

腰かけやすくて、立ちあがりやすい。
腰かけた後、つらくなってきたら、横になれますしね。

ちなみに。
掘りごたつっていうと、小上がりになっているタイプでなく、
床が掘り下がっているタイプもあります。

その場合、腰かけたり、立ちあがったりするのは、
結構大変になったりするのでご注意ください。

実は。
ご高齢の方の家づくりに関わらせていただく際に、
こういった小上がり式の掘りごたつをつくることが多いです。

ご高齢の方にとって、ソファって、座りにくかったりするので。
その場合、ソファでなく、ダイニングに座る方が多いと聞きます。

小上がり式であれば、ダイニングと同じ感覚で使っていただけます。

なんとなく、ここまで説明してくると、ご高齢の方向けなのか?
と思われたかもしれませんが、そうでもないですから。

ソファより畳の感覚が好き!という方であれば、
このカタチもオススメですよ。

リビングにソファがあることが、必須ではないですから。

どんな暮らし方をしたいのか。
それに合わせて、リビングや和室だって、考えたいですよね。

暮らす方に最適なカタチを、一緒につくりあげていきます。

もっといろんな形ありますが、和室のお話しはこの辺で。

明日から、また違う話をしていきます!