「設計士」って?のお話し⑧

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりのパートナーを探すため、
ハウスメーカーから始まって、工務店。
そして、設計事務所へ行きついたご夫婦。

いよいよ。
設計事務所をやってる設計士と面談です。

ドキドキしながら、待ち合わせのカフェへ。

すでに中にいた設計士さんに声をかけて
座り込みます。

設計士さんからご挨拶もつかの間。
何でもない雑談からスタート。

午前中、施主と工事現場に立ち会って、
一緒に見学しながら、盛り上がったという内容。

現場に一緒に行ってくれるんだ。
そんな風に思ったそうです。

そしていよいよ本題へ。

「家づくりのことで、聞きたいことを書き出していただけました?」

「はい」

「どの内容からでも、どんな内容でもお聞きください。
忖度なく、フラットな視点からお答えしますよ。」

「・・・」

「私が関わっているお客様って、みな楽しそうです。
家づくりって、ほんと楽しい。
でも。不安や不明なことがあるとそう感じれなくなることも。」

「なので、不安とかわからないことを聞いていただけるといいですね」

「なんでもいいですか?」

「はい」

「設計士さんにお願いすると、高くなってしまいそうですがどうですか?」

「よく言われますね。こだわりのある設計士さんだと
高くなってしまうこともあるでしょうね」

「というと?」

「お客様でなく、設計士がこだわった材料なんかを使うケースもあるので。」

「私たちの家なのに?」

「そうですね。一番いいからって。」

「でも、プロにそういわれたら、そう思ってしまうかも。。」

「一番いい材料って、質が高いモノでなくて、
予算の範囲内で実現できる最適なモノのはずだと私は思いますけどね。」

「確かに。」

この質問をきっかけに、用意していった質問事項について
全てを問いかけて、それに対して、返答をしました。

よくわからなくなっていたのですが、漠然とした不安は
ずいぶんと減ったように感じていただけたようです。

ここまでは、ご主人が質問をするスタイルだったのですが。
小休止しようと飲み物を口にした後、ふと奥様が問いかけました。

「ハウスメーカー、工務店、設計事務所に設計士さんっていますよね」

「はい」

「ぞれぞれに設計士さんっていますが、何が違うんですか?」

「とてもいい質問ですね。どうしてそう思われたんですか?」

「これまでに設計士さんに相談してみて、設計事務所の設計さんが
今まででは、一番しっかりと要望を聞いて、提案してくれました」

「同じ設計士さんなのに違うなって思ったので」

「少し深い話になりそうなので、順にお話ししていきます」

ということで。
長くなってしまったので、続きは明日へ。