地下室のメリット

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

地下室は、限られた敷地において床面積を確保する上で有効です。

特に、三階建てが建てられないエリアや斜線制限により三階部分の床面積が確保しにくい敷地などでは、地下室のメリットは大きいかもしれません。

地下室は延床面積の1/3を上限として容積率に算入されない点もメリットのひとつです。
ただし、地下の緩和を受けるためには、地下室の天井面が地盤面より上に出ている高さが1メートル以下であることや住宅として使用されることなどをクリアしなければいけません。

では具体的にどのようなメリットがあるかというと、防音性と耐震性の二つが挙げられます。

地面の下つまり外気に触れにくい空間であるため音が外部に漏れにくく、大きな音を出すような空間や逆に外部の騒音を避けた静かな空間を希望される場合に有効です。

また、地下室は鉄筋コンクリート造となるため、地下室全体が基礎の役割も果たします。
地面深くまで鉄筋コンクリート造の基礎構造体が入っているので、耐震性能も上がります。

ここまで書くとメリットだけしかないと思われるかもしれませんが、もちろんデメリットもありますので、十分注意が必要です。