旗竿地購入時の注意点

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

土地を購入する際に注意すべき点はたくさんありますが、特に旗竿地を購入する際の注意点はさらに何点かあります。 

まず、自家用車を所有している場合、竿状の細長い部分の土地に駐車スペースを設けるケースがほとんどだと思いますが、車が駐車している状況で人が通行したり、自転車を通せるスペースが確保出来るか否かを確認しておくことが重要です。 

一般的に駐車スペースは最低でも間口2.5m×奥行5mは必要で、実際に売り出されている旗竿地の竿状部分の間口はそれよりも広い2.7m以上は確保されていることが多いのですが、車が置かれた状況で人が通り、また自転車を引いて奥まで行くことはなかなか容易ではありません。 

また、この駐車スペースとなるべき竿状の土地にご自身が所有している車が入庫出来てドアを開けて降りることが可能かどうかも確認が大切です。 

最近の車は3ナンバー車が多く、車幅や長さもあるため注意が必要です。 

さらに、車を入庫する際はバックで行うと思いますが、前面道路の幅員は十分か、障害となる電柱や街灯、塀などは無いかといったことも予めチェックしておくことが重要です。 

以上の点は、自家用車を所有している場合の注意点ですので、自家用車をお持ちでない方にとっては、この点は問題ありません。 

自家用車を所有していない場合の注意点としましては、門扉の有無と場所、それに伴うインターホンやポスト、宅配ボックスの設置場所を事前に検討しておくことが必要です。 

それから、旗竿地特有の注意点としては、道路から住宅建物までの距離が必然的に長くなるので、給排水設備工事費、ガス工事費、電気設備工事費が他の土地と比べて割高になることを考慮して住宅建物本体の工事予算を組んでおくことも注意点として挙げておきます。