間取りを考えていくためには?【もう一つの案】

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ここまで来ると、なんだか圧巻じゃないですか?

最初の間取りは、ある意味、平屋の家としてよく見かける間取り。

ふたつ目の間取りは、中央に中庭を内包した間取り。

中庭に向かって、窓を大きく設置して、そこから光を取り入れる。

ロの字型になっていて、プライバシーがしっかり確保されていました。

昨日の間取りは、一つの中庭を内包しているのですが、

全てを中庭側に向けるのではなく、すべての居室を、

南向きにして、明るさを確保できるような内容でした。

コの字型になっていて、プライバシーも確保できていました。

二つ目の三つ目では、プライベートな寝室や子供部屋を

南側に配置して、それを目隠しにしました。

日常を過ごす場所である、LDKを、、道路から離れた位置にして、

誰の目も気にせず、安心して暮らせるという点ではいいんです。

でも。よく考えてみてください。

プライベートな部屋が、道路側では逆に落ち着かないかもしれません。

来客が家へアクセスする際、プライベートゾーンの脇を通過しますし。

それに。

玄関へのアクセスや勝手口へのアクセスが、駐車場から距離あります。

それは、LDKが奥にあるからなんです。

そこで。

LDKとプライベートゾーンを南北入れ替えてみたらどうか。

それが、本日の間取りになります。

これまで一つだった中庭が、なんと、3つに。

それぞれが、それぞれの居室の光を取り込む庭になってます。

玄関へのアクセスや勝手口へのアクセスは、当然ですが、

駐車場から近くになるのは、メリットの一つなんだと思います。

かなりユニークな間取りに見えますが、見た目のデザインでなく、

採光や動線計画を考慮した「結果」なんです。

ちなみに。どの案も共通しているのですが。

いわゆる家事動線は、しっかり考えてあると思いませんか?

奥様がご要望した、買い物動線、洗濯動線を、

間取りの中でしっかり採り入れてあります。

もう一つ。

私が関わらせていただく家づくりでは、

しっかりと収納計画をさせていただいています。

今お持ちの収納物がどの程度あるのか。

それを入れるために、どれくらいの量が必要なのか。

賃貸物件にお住まいの場合は、かなりストレスを

感じている方が多いので、しっかり把握させていただいてます。

おそらくですが。

かなり収納は多めに設定されていると思いますよ。

ということで。

こちらの家の間取り紹介はここまで。

また時期を見て、別の家の不採用案をご紹介しながら、

どんな考え方をしていったのかをお伝えできればと思います。

明日からは、いつも話題になる収納についてです。

お楽しみに。