パティオのある家

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

「パティオ」とはスペイン語で中庭(裏庭)という意味で、いわゆる屋外空間のことを言います。
スペインの特に南部地方では、このパティオと呼ばれる中庭のある家が多くあります。 

パティオという言葉を聞いてもピンと来ない方もいらっしゃるかと思いますが、中庭のある家を英語では「コートハウス」と言いますので、こちらなら聞いたことがあるかもしれません。
つまり「パティオのある家」とは、建物や塀で囲まれた中庭(パティオ・コート)のある家という意味です。

逆に言えば、中庭を囲むように内部空間(個室、LDK、水周り等)を配置して、ロの字型やコの字型、L字型の間取り(プラン)の住宅のことを言います。

住宅地に最も適している地域は、建ぺい率が50%前後である場合が多く、土地のおよそ半分は建物が建てられないことを意味します。

したがって、住宅が密集した地域ではプライバシーを守り、採光と通風を確保しつつセキュリティ(防犯性)も合わせ持った「パティオ(中庭)のある家」は、有効な住まいのかたちではないでしょうか。