地盤改良の費用

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地盤改良とは、住宅を建てる敷地の地耐力が弱かった場合に行う、地盤の補強工事です。

地盤改良の方法としては、
①鋼管杭
②柱状改良
という、鋼製もしくはコンクリートの杭を、軟弱地盤の下にある強固な地盤まで埋め込む方法、または
③表層改良
という、表層の軟弱地盤にセメント系の固化剤を混ぜて固め直すことで軟弱な地盤でなくする、という3つの方法が一般的です(昔の土間として使われた三和土の作り方と似ていますね)。

費用感としては、もちろん軟弱地盤の深さや建築面積や構造方法など、あらゆる要素で金額は大きく変わりますが、ざっくりと延床面積で30〜40坪くらいの木造イメージで、一番安いのが③表層改良で50万〜80万くらい、次が②柱状改良で100〜120万くらい、一番高い(=深いところまで杭を打込む必要がある場合)のは①鋼管杭で150〜200万くらい、というところでしょうか。

さて、当社作品事例にアップしてあります「台の住宅」について、こちらも実は地盤改良の必要な敷地でした。補強しなくてはいけない深度としては、鋼管杭までは必要ないけど表層改良では足りないくらいということで、柱状改良で検討していたところ、「エコジオ工法」という地盤改良の方法を見つけ、最終的にこちらでの施工になりました。

④エコジオ工法
こちらの工法は砕石による杭を形成する方法で、普通の柱状改良のような周辺環境へのインパクトが少ない、将来的に解体することになっても砕石なので地下埋設物にならない、その名の通りエコな工法ということでお客様の納得度も高い工事になりました。金額的にも柱状改良の80%くらいの見積りで出てきたため、問題なくこちらが採用されました。

ご参考になれば幸いです。