二段擁壁

ユーザー 有限会社石川設計 石川忠紀 の写真

画像のような上下の擁壁がひな壇状に配置され、その擁壁が互いに近接している場合に、
下部の擁壁に上部の擁壁の荷重が影響すると考えられる配置の状態を二段擁壁と言います。

二段擁壁の場合は、下の擁壁が上の擁壁の荷重を考慮した構造の検討が必要になりますが、下の擁壁に設計以上の積載荷重がかからないよう上の擁壁が設置されている場合はこの限りではありません。

上と下の擁壁が一定以上離れていれば二段擁壁にはなりませんが、過去に経験したのでは、上の擁壁に検査済証があっても役所にはそれ以上の記録が残っておらず、底盤が地中にどの程度入っているのか?改めて調査を行なわなければなりませんでした。
お施主さん・仲介業者の方々も最初は簡単に考えていらっしゃいましたが、検査済があるからといって、簡単に安全であると考えてしまうのはやめておいた方が良いと思いました。