吹抜から光を取り入れるのはいいけど。。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場からスタート。

工事は、ずいぶんと進んできています。

大工による造作工事が後半戦で、とてもいい流れ。

予定より早くに完了してしまいそうな感じです。

ご覧いただくとわかりますが、こちらの家には、

リビングに吹き抜けがあります。

その吹き抜けを介して、光が降り注いでいるのが、

この画像からでも感じていただけるかと思います。

こちらの家の敷地は、東西長手で南側に隣家があります。

南側に、数mほどの庭を設けたとしても、

1階にあるLDKへ、しっかりと光を取り込むのは難しい。

ちなみに。。

東西長手でも、普通に3mほどの庭を確保した計画案って

実はよくあったりします。

というのも、これまでに比較対象になった設計士や工務店のプランで

そういった提案を見たことが何度もあるからですね。

おそらくですが、周辺環境をしっかり読み取って

計画されていないからなんだと思いますが。。

それはさておき。

こちらの家では、この吹き抜けのおかげで、

年中明るいLDKを実現できそうです。

吹き抜け上の窓があると、日差しが強くて

暑いんじゃない?と思われるかもしれません。

が。。。

こちらの家では、軒がしっかり出ていることと、

吹き抜け窓の南側にバルコニーがあるので、

暑い時期は、外側に日よけを設置すれば、

熱量をコントロールできるようになっています。

一時期、外付けブラインドを採用していましたが、

最終的には、日よけできるからということもあって

取りやめました。

また、冬の寒さ対策は?というと。。

こちらの家には、薪ストーブがあるんです。

なので。

寒さへの懸念は、まったく感じていません。

吹き抜けからの光は、こういった敷地では

とても有効です。

でも。

採用するには、いろいろと考えておくことが必要です。

あとでしまった!とならないようにしてくださいね。

柱と梁に、ごつい金物が設置されてます。

こちら。

柱と梁を緊結する、構造用の金物です。

構造計算で決められた強度のある金物。

金物自体も大事ですが、そのとめつけるビスも重要なんです。

しっかり固定できていないと、強度が発揮できませんから。

実は。

昨日、こちらの現場で、構造の検査だったんです。

検査項目は、多岐にわたります。

なので。昨日の検査は、1時間半ほどかかっています。

全ての箇所を、かなりシビアにチェックしますので。

それくらいかかりますよね。

それと同時に、第三者機関による検査も実施。

施工者の検査もしているわけなので、トリプルチェックになります。

ちょっとした見落としもあってはいけませんので、

しっかりとチェックするようにしています。

昨日は、特にチェックなしで、検査は合格でした。

実は。。

第三者の検査しかしないケースもあると聞きますから。。

その辺、しっかりチェックしてくれる人がよいと思います。

夕方からは、とある家づくりのため、構造設計者と打ち合わせ。

かなり、細かな内容まで、すり合わせ、確認してきました。

設計を進めていく上で、デザイン側と構造との調整って、

すごく大事になります。

当然ですけど、安全性は第一です。

でも。

だからといって、見た目をまったく気にしないのも寂しい。。

こういった見せ方をしたいんだけど、構造は安全で。

そんなやり取りをしていくんです。

いつも、似たようなデザインをしている設計士であれば

「いつもの感じで」といえば通じると思いますが、

私は、いつも、まったく違うものになることが多いので、

その辺はしっかり調整しています。

せっかくなので。

その方だけの家づくりをしたいですから。

おっと。

長くなってしまったので。今日はこの辺で。